伊豆箱根鉄道駿豆線を訪ねた時、起点となる三島駅までは東海道本線の普通列車に乗っていましたが、三島駅で特急「踊り子3号」に追いつかれてしまいました。
しかし降りる駅が偶然にも特急停車駅だったので、急遽E257系「踊り子3号」にちょっとだけ乗ることに。
その際、三島駅で座席未指定券を発行してもらいました。
ここで思った!
駿豆線内だけで特急に乗りたい時ってどうすりゃいいの?と。
そこで今回は、E257系特急「踊り子」を駿豆線内のみで乗りたい場合の乗り方をブログにします。
合わせて、座席未指定券のこともざっくり見ていきたいと思います。
首都圏発着特急列車に導入
JR東日本の公式サイトを参考にすると、首都圏から各方面へと向かう特急列車は2021年6月現在、全車指定席になっているかわりに座席未指定券のシステムが導入されています。
- 中央本線系統の「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」
- 常磐線系統の「ひたち」「ときわ」
- 東海道本線系統の「踊り子」「湘南」
- 高崎線系統の「スワローあかぎ」
- 成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」
全車指定席のこれらの特急で、乗車区間と乗車日のみを指定し、特定の列車と座席は指定しないのが座席未指定券です。
「スワローあかぎ」からはじまったシステム(いわゆるスワローサービス)ですが首都圏発着の特急列車に徐々に広まりました。
上記5種類の中では「踊り子」に最後まで自由席が設定されていました(「湘南」は「湘南ライナー」の後継)が、3月13日のダイヤ改正で全列車がE257系に置き換えられたと同時に全席指定席となりました。
料金体系もちょっと違う
【2021/11/21追記】これらの特急料金(普通車)は以下の通り。
- 営業キロ50kmまで⇒760円
- 100kmまで⇒1,020円
- 150kmまで⇒1,580円
- 200kmまで⇒2,240円
- 300kmまで⇒2,550円
- 400kmまで⇒2,900円
こどもは半額で、通年同額です。
座席未指定で購入しても同じ金額となります。
そんでもって上記は事前購入する金額のため、車内で特急券を購入すると260円加算されるので注意!
「富士回遊」では、大月駅から富士急行線に直通する時、富士急行線内の特急料金(200~400円)もかかります。
会員登録制の「えきねっとチケットレスサービス」を利用すると、紙の特急券から100円値引きされるそうです。
なお、例外的に「成田エクスプレス」は上記ではなく、A特急料金で計算します。
実質自由席だが指定席として購入
これらの特急に乗る際に座席未指定券を購入する場合、特急券の券売機で指定席として購入する必要があります。
「指定席」のボタンを押し、乗車予定の方面・乗車区間・乗車日・時間・日付を入力。
その後、特急名が表示される画面で「自由席」の欄にある「座席未指定」というボタンから発券できます。
あくまでも乗車区間と日付のみを指定するのがポイント!
特定の列車や座席は指定しないわけですが、きっちり指定席料金を払う必要がある上に一年を通して同一金額のため、可能なら列車と座席も指定して特急に乗る方が良いでしょう。
しかし座席未指定の良いところは、乗車する特急を明確に選ばなくても良いところ。
たとえば予約しようと思ったら満席だった時や、自分の都合が合わず具体的なプランを決められない場合などは、時間を選ばずに特急に乗れる座席未指定券の方がむしろ有利かもしれません。
また、座席未指定券を買ったけど後から指定券に変えたい場合も追加料金なし!
もともと指定席料金を払ってるのでね。
駿豆線内の利用は駿豆線改札から
…と、ここまではJR線内での話。
わたしが今回「踊り子3号」に乗った場所は伊豆箱根鉄道駿豆線。
つまりJRではないので少々注意が必要です。
今回は三島駅から伊豆長岡駅まで乗車しました。
三島駅で修善寺方面への特急券を購入する場合、JRではなく駿豆線の窓口で特急券を購入します。
駿豆線内のみの利用時に発券されるのは座席未指定券のみです。
料金は200円です。
駿豆線内だけならどこからどこまで乗ろうと200円。
そして実際に発券してもらったのは、なんと硬券でした!
駿豆線の改札機にきっぷを通し、駿豆線の窓口で駅員さんに入鋏してもらった上で特急「踊り子」にはJRのホームから乗車します。
改札は別でありながら駿豆線改札もJRのコンコース・ホームに繋がっているんです。
ランプが赤い空席のみ着席OK
列車に乗り込んだら、ランプが赤く点灯している座席(空席)に着席しましょう。
駿豆線内のみ乗車の特急券は座席を指定されないので実質自由席ですが、全部の座席が指定対象であることを念頭に置かねばなりません。
座席上のランプが青く点灯している場合、すでにその席は予約されていることになり、着席できません。
万が一自分の座った席が先に他の人に予約されていた場合は、素直に席をゆずりましょう。
特定列車の特定の席を正規に予約した人に優先権はあるのです。
「踊り子3号」を降りた伊豆長岡駅は、185系に乗り納めた時にも立ち寄った駅。
駅舎はアニメ『ラブライブ! サンシャイン!!』のラッピングが行われており、駅前からは沼津駅行き、内浦方面行きなどのバスが発着しています。
世界遺産・韮山反射炉の最寄り駅にもなっているので、観光目的でこの駅を利用する機会は大いにあるのではないでしょうか。
この写真↓を撮影した反射炉踏切から韮山反射炉へ通じています。
さいごに
今回はE257系・特急「踊り子」に伊豆箱根鉄道駿豆線内でのみ乗りたい場合の話と、ついでに座席未指定券のことを超ざっくり解説しました。
座席未指定券は、赤色のランプの座席(空席)を利用することになり、他の人に席を予約された場合は譲らないといけない反面、具体的に乗車予定の列車や座席を決められない場合には有利になる可能性がありますね。
駿豆線内のみで「踊り子」に乗りたい場合は必ず座席未指定券を使うことになります。
三島駅では駿豆線の改札を通ってJRのホームに上がる流れです。
185系の時と比べて特急料金が必要になりましたが、それでもたった200円!
また、185系ラストラン時を思えばめっきり鉄道ファンは減りましたが、そんな時こそゆったり特急に乗ったって良いじゃないですか!
正しく利用して、快適・便利・気楽に乗りこなしましょう。
今回はここまで!
ありがとうございました。