こんにちは、ケンヤ(@keysTtime)です。

東武鬼怒川線でSL大樹2機体制の個人取材をしていた時、朝の快速「AIZUマウントエクスプレス」をどうしても撮りたくて、野岩鉄道会津鬼怒川線湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)駅に少しだけ立ち寄っていました。

湯西川温泉駅をご存知でしょうか?
タイトルの通り、この駅は山岳トンネル内にホームがあり、会津方面にトンネルを出た瞬間から五十里湖を渡る、世にも珍しい駅なのです。

東武鬼怒川線からも一部電車が直通しており、鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)駅からたった6駅で風光明媚な鉄道風景に出会える!

今回は、野岩鉄道会津鬼怒川線のトンネル駅、湯西川温泉駅をご紹介!
それでは行ってみましょう!




駅の隣に道の駅

改めまして、野岩鉄道会津鬼怒川線・湯西川温泉駅は、起点となる新藤原(しんふじわら)駅から4つ目の駅で、単線の構内にホームが1つだけ接する1面1線の駅です。
後ほど取り上げますが、ホームは山岳トンネル内に収まるという、なかなかユニークな特徴をしています。

といっても駅舎はさすがに地上に出ており、駅員さんも駐在しています。
湯西川温泉駅には、駅舎の隣に「道の駅 湯西川」が併設されており、電車の待ち時間に見て回るのにちょうど良い!

1階にはお土産ショップと食堂、2階には温泉施設「湯の郷」が設けられていました。
お土産ショップでは、栃木みやげや名産品などを多数取り扱っているもよう。
お食事処では、公式サイトによると湯西川名物ダムカレー鹿肉コロッケなど、ここならではのメニューが魅力的です。

鹿肉コロッケはテイクアウトOKと書いてあったので、電車の待ち時間や、車内でスナックタイムとシャレ込むのも良いかもしれませんね。
写真で撮り損ねましたが屋外には足湯もあり、学生さん(たぶん)がいました。

また「道の駅 湯西川」前から、水陸両用バスを利用した「ダックツアー」湯西川ダム湖クルーズも実施中!
(冬期休業)

駅前からバスに乗り、乗ったまま湯西川ダム湖の遊覧ができるそうですよ!

湯西川温泉郷へはバス移動

ところがややこしいのが温泉街の立地。
駅名に「温泉」とついているんだから、駅のすぐ近くに温泉があるんでしょ?と考えてしまいそうです。
確かに「道の駅 湯西川」の2階にも温泉はあります。

しかし、正式な湯西川温泉郷はここからかなり離れており、駅から湯西川温泉行きの日光交通バスに乗り換えなければなりません。

駅を出て五十里湖(いかりこ)に向かって左側(西)に栃木県道249号線を進み、湯西川湖沿いにトンネルやら橋やら越えまくった先に湯西川温泉郷が待っているのです。

神奈川県でいうと、京急の三崎口(みさきぐち)駅から実際の三崎港までバス移動するのと似た要領だと思ってもらえればよいんじゃないかと。
もっとも、湯西川温泉駅発のバスは本数が少ないですが。

今回滞在したのは7時23分~9時40分という、早い上に短い時間だったため、お土産ショップと足湯しか見られず食堂と温泉には立ち入れませんでした。
その辺はまたいつかの機会にしましょう。

 

リバティも停まるが本当にトンネル内

続いて湯西川温泉駅のホームに降りてみます。
地上の改札口からエレベーターと階段でひたすら地下に降りていくと、本当にトンネルの中にホームがありました
1面1線なので、上下線に関係なくこのホームで乗り降りすることになります。

ホームの壁には野岩鉄道沿線の風景を写した大パネルが飾られているのと、かがり火を模した照明が灯り、昼でも薄暗くヒンヤリしそうな空間をほんのり暖かく彩ってくれてました。

電車は1時間1本、終電にも注意

基本的に電車は、上下線とも1時間に1本のみ。
特急「リバティ会津」もこの駅に停車し、下今市駅までで下車するなら特急券不要で乗車できます。

しかし、そうはいっても山間部のローカル鉄道なので終電は早いです。

会津方面の終電は20時51分発の会津高原尾瀬口行き。
鬼怒川方面の終電は21時17分発の東武日光行き。
(2021年9月時点)

これには絶対乗り遅れないように!

光の先の鉄橋と真っ暗闇

ここから会津方面は、ホームを出た瞬間にトンネルから抜け、五十里湖に架かる長い鉄橋を渡って再びトンネルに消えていく情景が広がります。

かたや新藤原方面を見るとホームの向こうは冗談抜きの真っ暗闇

野岩鉄道は日光市北部の険しい山岳地帯を突っ切るためトンネルが多い路線です。
そのため次の駅までほぼトンネル区間だったり、地上に出たと思ったらまたトンネルに入ったりすることがしばしば。

この駅の前後を見ても、1駅南の川治湯元(かわじゆもと)駅までは一切途切れないトンネル区間。
1駅北の中三依温泉(なかみよりおんせん)駅までは、鉄橋を渡ったらすぐにトンネルで、一瞬地上に出るもまたトンネル。
それくらい野岩線にはトンネルが多いのです。




撮影は赤夕大橋がいいぞ!

最後に鉄道撮影にオススメのポイント!
湯西川温泉駅の地上に上がり、駅舎を出ると、道路の向こうに広がるは五十里湖。
横断歩道を渡った先でさっそく、湖に架かる鉄橋が眼下に臨めます!

駅から湖に向かって右側に進みましょう。
雪避けをくぐると右側からトンネルを抜けてきた国道121号線が合流し、五十里湖にかかる道路橋、赤夕大橋(あかゆうおおはし)にさしかかります。

この橋は鉄道橋と同じくらい長く、会津方面に向かって左手に野岩線の鉄橋を見られる絶景ポイント!!
上下線ともトンネルを越えてきた電車が鉄橋に入り、周囲に「ドドンドドン」の轟音を響かせ湖を渡っていく、見る人の心を潤しそうな絶景です!

鉄道写真としても有名なポイントで、ひたすらに続くトラス橋と、鉄橋がまるで鏡のように映り込む湖面が幻想的な情景を写してくれますよ。

しかしガチ山間部ということもあり、運が悪いと遠方の山にはすぐに雲がかかってしまうでしょう。
また湖面も非常に繊細で、少しのそよ風で水面は簡単に揺らぐので、来るタイミングが悪いと水鏡は見られなくなってしまうかも。
撮影目的で訪れる場合の来訪タイミングは、よく晴れて風が吹かない日にしましょう。

私は今回、SL大樹撮影の「ついで」でないと時間が取れなかったため、わざわざ鬼怒川温泉で1泊して早朝にここを訪れる必要がありました。
着いた直後はちょうど良い空模様で、湖面も素晴らしく風景を反射していました。

が、電車を待っている間にあっという間に曇ってしまった上に、人間には心地良い微風で五十里湖の水面があっという間に揺らいでしまったので、思い通りの写真が撮れた…、とは正直言えません。

目的だった朝の「AIZUマウントエクスプレス2号」撮影時も、見事に雲がかかって湖面も揺らいだまま撮ることに…。

それでも湖に架かる鉄橋の風景はとても美しい!
泊まってまで訪れた甲斐はあったと自信を持って言いたい!

なので来訪時は天気予報をよく確認の上、来てみてはいかがでしょうか。

 

さいごに

今回は、野岩鉄道会津鬼怒川線・湯西川温泉駅の施設、ホームや駅周辺の様子、そして鉄道撮影に超おすすめな赤夕大橋を取り上げさせていただきました。

特急「リバティ会津」も停まるのに、ホームは1面1線で端から端までトンネル内!
しかし駅には道の駅も併設されてるので、ご飯を食べられるし温泉にも入れます。

五十里湖の鉄道写真を撮ってみたくなったら、駅から歩いてすぐの赤夕大橋へどうぞ。
それらをふまえて、湯西川温泉駅は一見の価値大いにアリではないでしょうか!?

ということで今回はここまで!
ありがとうございました。