こんにちは、作業のオトモにASMRを聴きたいケンヤ(@keysTtime)です。

伊豆箱根鉄道駿豆線では1月16日から6月9日まで、Vtuber(バーチャルユーチューバー)事務所「ホロライブ」所属タレントをデザインしたラッピング電車「ホロ伊豆ムトレイン」を運行していました。

合わせて、近畿日本ツーリストでは「ホロライブ」所属Vtuberと一緒に伊豆の旅を楽しめるツアープランを用意。
バーチャルの推しと一緒に旅をしようというツアーが発売されていました。

所持金の関係でツアーへの参加ができなかったのと、特定のYoutuber・Vtuberを熱烈推してるわけではありませんが、わたしは「ホロ伊豆ムトレイン」にピンと来て、電車の撮影だけは大真面目にやって来ました。

最初は3月、185系のラストランの撮影と合わせて。
2回目は6月9日、つまりラッピングの最終日に、ということで2回訪れました。

今回は伊豆箱根鉄道駿豆線「ホロ伊豆ムトレイン」の撮影記録と、これを見てわたしが思ったことをちょっと真面目にお話したいと思います。




7000系車両のドアにラッピング

改めまして、伊豆箱根鉄道駿豆線では1月16日から6月9日まで、バーチャルYoutuberグループ「ホロライブ」所属タレントがデザインされたラッピング電車「ホロ伊豆ムトレイン」を運行していました。
現在は終了しています。

ラッピングが行われたのは7000系7501編成。
3つドアの3両編成ですが中間車両のみ2つドアになっている珍しい車両です。

「ホロ伊豆ムトレイン」のラッピングはドアに行われ、各ドアに2人ずつ(一人のドアとロゴマークのみもあり)登場していました。

座席はなんとビックリ転換クロスシート
東日本ではかなり珍しい上、座り心地もかなり良かったですよ。

「ホロ伊豆ムトレイン」では車内の中吊り広告も「ホロライブ」一色!
また「ホロ伊豆ムトレイン」運行予定表は伊豆箱根鉄道の公式サイトに掲載されていたため、どの時間に電車が来るかは確実に分かりました。

Vtuberはそれぞれ自身のチャンネルで、リスナーのコメントを読みながらおしゃべりする雑談配信や、ゲーム実況歌配信、ガチ恋距離なASMR配信など、それぞれ個性豊かに活動しています。
代表的なVtuber事務所はわたしが知ってる限りだと「にじさんじ」「ホロライブ」「774 inc.」「のりプロ」などなど。

事務所に所属せず個人で活動するVtuberももちろん存在しますよ。

【2021/7/8追記】「のりプロ」は7月15日までの期間限定で秋葉原に看板を掲出していました。

その中で「ホロライブ」は、女性アイドル系Vtuberの事務所。
2021年6月現在、所属タレントは5期生までデビューしており、さらに海外Vtuberグループ「ホロライブEnglish」「ホロライブインドネシア」や、男性Vtuberグループ「ホロスターズ」などの展開も行われています。

週1回公式チャンネルで更新されているアニメ『ホロのぐらふぃてぃ』は、だいたい1~2分程度でサクッと楽しめる動画ですが、毎回ぶっ飛んだ内容で盛大に笑えますw

【追記】ちなみに近畿日本ツーリストは、2019(令和元)年6月22・23日に「にじさんじ」とタイアップして「にじさんぽ」を開催していたとのこと。
こちらは京都・奈良が舞台の上、近鉄の貸切列車も運行されたようです。
Twitterでやり取りした方を通して知りました。

参考(別タブで開きます)
近畿日本ツーリスト にじさんじと行く修学旅行@京都・奈良 特設ページ

 

「推し」と楽しむツアー

近畿日本ツーリストの企画で発売されていた「ホロ伊豆ム」ツアープランは、日帰り・宿泊の2プランで販売されていました。
日帰りプランの代金は18,500円、宿泊プランの代金は41,800円。

なお宿泊プランは一部期間、「Go To トラベルキャンペーン」適用対象となっていたため35%オフのクーポンが適用されました。
期間中は正規の代金から14,000円が差し引かれ、実質的な代金は27,800円でした。
さらに地域共通クーポン1,000円分が6枚付属。

どちらのプランでもタレントのボイス呼び出し用限定URL「ホロ伊豆ム」めぐりマップが配布されたとのこと。
マップに従って駿豆線の観光スポットを巡りつつ、指定ポイントでボイスを呼び出すことで、推しのVtuberと一緒の旅を体験できる、という風になっていたんですね。

近畿日本ツーリストの特設ページによると、サイト内に掲載されたポイントは以下のとおり。

  • 伊豆・三津シーパラダイス
  • 修善寺温泉
  • 恋の橋めぐり・河原湯・竹林の小径
  • 修善寺駅構内「Izu-La 修善寺」

これら各地区を巡るのに駿豆線の1日乗車券と、伊豆・三津シーパラダイスの入場チケットもプランに付いていました。

ツアーのグループはA・B・Cに分けられ、順番に発売。

そしてお楽しみは旅が終わってからも続く。
参加したグループの限定ボイスを参加者は期間限定でダウンロードできたとか。

まさにリアル(現実世界)とバーチャル(電脳世界)のコラボレーションによって「ホロライブ」Vtuberの推しと一緒に旅を満喫できる、ファンにはたまらないプランだったのではないでしょうか。

ここまでの参考(別タブで開きます)
近畿日本ツーリスト 「ホロ伊豆ム」特設ページ

 

リアル×バーチャルに見出す可能性

ではここからが本題。
Vtuberを大して推してるわけでもない自分がなぜ「ホロ伊豆ムトレイン」の撮影はガチで頑張ったのか。

現実世界とバーチャルコンテンツのコラボにポテンシャルを感じたから、です。

ご存知の通り、世の中は今新型コロナウイルスの影響下にあります。
国内でも(ようやく)ワクチン接種が進んでいるようですが、それでもまだ安心できるわけではありません。

そんな中、団体旅行ではなく個人のペースでバーチャルキャラクターと一緒に観光スポットを巡る旅。
そうすれば、見知らぬ人同士の接触や「密」をなるべく避けつつ、コンテンツを楽しむことができるのでしょう。

一人旅では一緒にいる人がいない?

いやいやいや!
スマホを見ればあるじゃないですか、推しの姿が!!
スマホを通せば聞こえるじゃないですか、推しの声が!!

実体を持たずとも身近な存在になり得るバーチャルキャラクターは、ウィズコロナ時代における鉄道・旅行コンテンツの良きパートナーになり得るポテンシャルを秘めているのではないでしょうか!?

 

従来のツアーも徹底的に感染対策

わたしは昨年12月に、日本旅行主催の鶴見線ツアー「貸切列車で行く夜の鶴見線探訪 港湾・工場夜景の旅」を取材させていただきました。

これはJR鶴見線・205系(3両編成)をまるまる1本貸し切り、大川(おおかわ)駅・海芝浦(うみしばうら)駅・扇町(おうぎまち)駅という3つの終点すべてに立ち寄りながら、夜の京浜工業地帯の夜景を楽しむというツアーでした。

しかしこれは団体で1つの電車に乗り込んで移動するツアー。

ゆえに客室窓を常に開けて換気全員マスク着用、受付時に健康状態の事前チェックシートの提出、そして受付時と各行程ごとに手指の消毒を行いました。

さらにガイドさんはマイクに声を通し参加者は受付時に配布されたイヤホンを装着することで誰も大声を出さない状態でツアーを進行するということで、感染対策をこれでもかと徹底していたのを覚えています。

従来通りのツアーを行うにしてもこれだけのコロナ対策が必要だったのですから、現実の人間の密を避け、バーチャルコンテンツを活かした企画は今後も起こるのではないかと予想しています。

▼鶴見線ツアーの取材はこちらに寄稿▼
はまれぽ.com 2021年1月28日公開(別タブで開きます)
工業地帯の夜景を堪能!?夜の鶴見線探訪ツアーに潜入!

 

Vtuberと非接触で握手会!?

調べていたらさらに興味深い事例が見つかったので、ぜひ取り上げさせていただきたい。

2020(令和2)年12月14日から20日にかけて、西武鉄道・池袋(いけぶくろ)駅にて、「774 inc.」所属Vtuberと「非接触握手会」を楽しめる巨大ポスターが掲出されていたそうです。見に行けばよかったチキショウ…!

「774 inc.」はVtuberグループ「有閑喫茶あにまーれ」「ハニーストラップ」「ブイアパ」「シュガーリリック」を運営しています。
そして、それらに所属するVtuber20名が出演するオンライン音楽フェス『ななしふぇす どぅーいっと!』(12月19日に開催されました)の告知キャンペーンとして出演タレント20名が全員集合したポスターが掲示されたとのこと。

ポスターの各Vtuberの手元付近にQRコードが掲載されており、これを読み込むと、そのVtuberとの握手会を疑似体験できる動画が再生されました。

これもまた鉄道駅でバーチャルコンテンツに触れることのできた一例。
公式サイトにも記されている通り、新型コロナの感染拡大を最大限回避しながらイベントやキャンペーンを行ったということで、面白い一例としてお見受けしました。

参考(別タブで開きます)
774 inc.「巨大ポスターを西武鉄道池袋駅にて掲出!

 

ところがどっこい…?

ところがどっこい、実際の現地を見てみると、残念ながら電車を撮影する人が集まっていたわけではなく、「ホロ伊豆ム」ツアーで旅行に来たっぽい人も大して見ることができませんでした。

期間中に私が撮影に来られたのが2回だけなのと、SNSではツアー参加者や電車の撮影に来た人がいたみたいなので、タイミングが合わなかったのもあるとは思いますが。

 

緊急事態宣言と期間が被った

「ホロ伊豆ム」ツアー期間の始まった1月16日より前、1月8日より埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県に14日より岐阜県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・福岡県に緊急事態宣言が発令されましたね。
もともと2月7日までの発令でしたが、たびたび延長され、3月21日まで(首都圏以外は3月7日に解除)期間が延びることに。

3月21日でいったん緊急事態宣言は終了したものの、4月25日から東京都・京都府・大阪府・兵庫県に再び発令。
そしてまた延長され、5月12日からは愛知県と福岡県に16日から北海道・岡山県・広島県に23日から沖縄県が追加。
沖縄県以外は6月20日に解除されました。

不要不急の外出や旅行・帰省を自粛する要請や、飲食店の時短営業や酒類の提供禁止などについては、すでに広く知られている通り。
そして、「ホロ伊豆ム」はほぼ全期間が緊急事態宣言と被ってしまいました。

また、この影響なのか「ホロライブ」公式側から「ホロ伊豆ム」に関してのアナウンスがほとんどなく企画の告知やグッズ関係、キャンセルポリシーのお知らせなどに留まるのみでした。

確かに、緊急事態宣言が出ていて大体的に宣伝できる状況じゃない。
万が一ツアー参加者が想定以上に増えれば旅先での感染リスクが上がってしまい、地元の方々の迷惑になる可能性もあった。

情勢が情勢なだけに何とも言えず、非常に心苦しいです。

参考(別タブで開きます)
内閣官房 新型コロナウイルス感染症対策特設ページ

 

ラブライブはやはり強かった

あとはラッピングの度合でしょうか。
ご存知の通り駿豆線には『ラブライブ! サンシャイン!!』のラッピング電車も走っています。

特に、7000系7502編成を使用した「Over the Rainbow号」は、車両側面のほぼ全面がラッピングされていて、どうあがいても見た目のインパクトが強かったです。

対する「ホロ伊豆ムトレイン」は、前面にヘッドマーク掲出と、側面の乗降ドアのみにラッピングが施されるにとどまりました。
電車が駅に到着すればそのドアが開いて戸袋に隠れるので、せっかくの推しのラッピングが運が悪いと見られない、なんてことも…。

もっとも、ラブライブのラッピングが飛びぬけて盛大だとは思いますが、あのド派手なラッピングが路線に馴染んでしまった以上、「ホロ伊豆ムトレイン」は普通のラッピング電車にとどまっていたようにも見えてしまいました。

それはそれでちゃんと路線に溶け込んでいるという見方もありますけどね。

 

さいごに

今回は伊豆箱根鉄道駿豆線で1月16日~6月9日の期間に運行された「ホロ伊豆ムトレイン」撮影記録と、「ホロ伊豆ム」ツアー内容を読んだ上で思ったことをかなり真面目にまとめました。

正直言っていろいろとタイミングが悪く情勢に振り回されてしまったと考えざるを得ません。

しかし鉄道・旅行関係コンテンツにバーチャルYoutuberがコラボレーションすることで、リアルとバーチャルが融合したユニークな企画、そしてラッピング電車が生まれる可能性を、わたしは「ホロ伊豆ム」に見出させていただきました。
派手なラッピングではないもののそれはそれでちゃんと路線に馴染んでいたと思います。

本当はわたしもツアーに参加していろいろ調べたかったのですが、悲しいけどお金がなかったんだよ!!(血涙)

なので次回どこかで鉄道とバーチャルコンテンツのコラボがあれば、次こそさらなる取材(もといコンテンツ体験)をしたいところ…!
事態が終息するか、それに近づくかしないと難しいかもしれないけどね。

それでも面白いものを見させていただきました。

今回はここまで!!
長時間のご拝読ありがとうございました!