【2023/7/25更新】ついに運行開始の発表が出ました!
JR東日本は2023(令和5)年7月24日、南武線浜川崎支線(尻手~浜川崎間)にて、2023年9月13日にE127系の営業運転を開始すると発表しました。

2023年6月時点で、南武支線では、JR全体でも少数派になった205系が今なお活躍していますが、いよいよ置き換えに迫られることとなりました。
置き換え先はなんと、新潟エリアで活躍したE127系0番台

久々にと思ってイラスト(後で出します)を描いてるうちに実車が神奈川県に到着してしまいました。
しかも試運転も始まっちゃいました!
が、地方都市の車両が首都圏の旧型車両を置き換えるケースは珍しいです。

今回はJRのニュースリリースなどを参照しながら、南武支線の205系1000番台とE127系0番台の概要を解説したいと思います。



高加速力の元中間車編成

2023年6月現在、南武線(尻手~浜川崎間・以下南武支線)では全線にわたって、205系1000番台が使用されています。
今となっては、譲渡先を除き、鶴見線仙石線奈良線南武支線でしか205系は見られません。

南武支線用編成は全て原形とは異なる顔つきをしていますが、これは元々中間車両だった車両を先頭車両に改造したため。
原形顔の205系は、富士急行(現:富士山麓電気鉄道)に譲渡されて現在も活躍しています。
また、リニューアルされてるとはいえ、JR西日本の奈良線でも見られます。

南武支線の205系1000番台に話を戻すと、同車は2002(平成14)年8月、それまでの101系に代わって運行開始
この時は2編成が導入されましたが、翌年投入された3編成目によって101系を完全に置き換えました。

最初に導入された2編成は、中央・総武緩行線の205系を武蔵野線に転属(10両編成を8両化)させる際、余剰となったモハ2両を先頭車化して南武支線に投入されました。
3編成目は、山手線から転入したモハ2両で組成されてます。

モハ2両を先頭車化して2両編成にしており、パンタあり車両は「クモハ205-1000」、パンタなし車両は「クモハ204-1000」という車番が振られています。
どっちにもモーターがあるので、加速力がすさまじいことに。

南武支線のラインカラーは黄色と青緑ですが、側面上部には101系時代を思わせるクリーム色のラインもあしらわれていますね。
内装も元々の205系を維持していましたが、2016(平成28)年の小田栄駅開業にともない、「音楽のまちかわさき」をイメージしたラインと青いモケットに変更されました。

新潟の先代主力車両

対するE127系0番台は、1995(平成7)年、新潟地区用に登場した車両。
車体の構造はあの209系と同じです。

しかし、こちらは3つドア
「クモハE127」「クハE126」で2両編成を組み、ワンマン運転にも対応しています。
2両編成だから複数編成を増結することもでき、最大6両編成で運行していました。

新潟時代は信越本線(長岡~新潟間)越後線白新線羽越本線(新発田~村上間)で活躍しましたが、2014(平成26)年にE129系がデビューして以降は次第に数を減らし、大半がえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに譲渡されました。
最後までJR東日本新潟支社に残っていたE127系0番台は2編成(V12編成・V13編成)あり、晩年は弥彦線・越後線で使用されましたが、2022(令和4)年3月までに運行を終了しました。

画像:写真AC

しかし、同年6月に発生した落雷でE129系が故障してしまった際、E127系が上越線越後中里~長岡間の代走に就いていたとのこと。
ピンチヒッターとはいえ、一度運行終了となった車両が復活したのは異例でしたよね。



南武支線カラーで川崎市に来た!

上越線でのピンチヒッターも終え、その後の去就が注目されていたであろうタイミングで、E127系の南武支線への転属が発表されました。
最近になって、ついに1本目の編成が中原車両センターに回送されてきました!
本稿公開時点で試運転も開始されています!

新潟時代のV12編成は、中原車両センターのV1編成、新潟時代のV13編成は中原ではV2編成と改められ、既存の205系2編成を置き換えます。

プレスリリースやWikipediaやホビーサーチの商品画像など参考にしまくって、イメージイラストを描いてみました。
ラインカラーが南武支線仕様になったのは一目瞭然ですよね。

それ以外にも、205系からE127系に代わることで、以下の変化があります。

  • 制御方式がVVVFインバーター制御に
  • 行き先表示がLEDから方向幕に
  • 4つドアから3つドアに
  • 半自動ドア(乗客がボタンを押してドアを開閉)

車内には防犯カメラが設置され、「クハE126」の車端部に車いすスペースも整備されます。

SNSやYouTubeを見た限り、どうやらトイレは封鎖されるのみで、撤去されたわけではありません。
また方向幕も、新潟時代のように「ワンマン ◯◯」とはならず、「尻手」「浜川崎」など駅名のみ表示する方向幕になっていました。
それらは解釈違いとなってしまいましたが、実車の工場出場前から地道にやってたのでご容赦ください。

ともかく、通勤型車両をワンマン化した南武支線に元からワンマン運転に適した車両を導入することになります。
実際の利用感はまだ分かりませんが、理論上、E127系の転属先として南武支線は条件に合っていたんじゃないでしょうか。

さいごに

今回は、南武支線の従来車両205系1000番台と、新潟から転属してきたE127系0番台を簡単に解説いたしました。
2023年9月13日の運行開始と、正式に発表されましたね!

試運転が始まっているということは、まさにそれが近づいている証拠。
E127系0番台のほとんどがトキ鉄に譲渡されているのもあって、まさか新潟の車両が川崎市内で余生を過ごすなんて予想できなかったです。
音鉄的観点で、私も楽しみにしてます!

なお、205系1000番台は3編成いるので、E127系を2編成導入しても1編成は残るはず
残り1本の扱いをどうするかも現時点では不明ですが、記録を取るなら今のうち!

言うまでもないことですが、乗車・撮影はマナーやモラルを守り皆で安全に行いましょう。
撮影のために敷地を侵したり故意に電車を止めたりなど、それは鉄道ファンではない

正式にデビューしたあかつきには、もう一回撮影に来ようと思っています。
今回はここまで!
ありがとうございました!

参考

リンクは全て別タブで開きます

JR東日本公式サイト 車両紹介
E127系
E129系
ニュースリリース 2023年2月17日
南武線(尻手~浜川崎間)へのE127系の投入について
2023年7月24日 南武線(尻手~浜川崎間)E127系営業運転開始について

鉄道ファン 2022年7月4日
新潟車両センターのE127系0番台が運用に復帰

Wikipedia JR東日本E127系電車

関連実績

東洋経済オンライン 鉄道最前線
2023年10月10日 JR南武支線に「新潟の引退車両」を投入した事情