新型コロナだなんだとあって気づいたら半年も経ってしまいましたが…。
ご存知の方も多いと思われますが、2020(令和2)年3月1日、東海道新幹線700系新幹線が引退を迎えました。

ラストランを控えた2月12日からは、引退記念装飾が施された状態で走行し、最終日の3月8日には臨時列車「のぞみ315号」として運行するはずだったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止にともないラストランは中止。
最終列車を待たずして、思わぬ形で一線を退く形になってしまいました。

実はわたし、横浜に住んでいながら悲しいくらいに東海道新幹線と接点がないんですが、せめて写真には収めたい!!!
と思って引退記念装飾の700系を撮っていました。

今更感がすごいんですが、記録程度にブログにしようと思います。



新幹線の「カモノハシ」

700系新幹線は、1992(平成4)年デビューの300系に続く後継形式として、1999(平成11)年にデビューしました。
その300系は新種別「のぞみ」として東海道新幹線内で時速270km運転を可能にした一方、700系は騒音と振動を軽減し、乗り心地の向上と環境に配慮した設計になりました。

先頭部分の形状も騒音の低減に一役買っており、その見た目からついたあだ名はカモノハシ

斬新なデザインで好評を博し、速達タイプ「のぞみ」、快速タイプ「ひかり」、各停タイプ「こだま」の様々な運用に就きました。

樽町の新幹線スポットにて

さて、まず撮影に訪れた場所は、東急東横線・大倉山駅から樽町に歩いたところにある、トンネル脇の坂道です。
この坂道の途中に立って、東京方面にカメラを向けるとこんな風に撮れます。

東海道新幹線は全車16両編成なのでさすがに後ろまでは入りませんが、それでも街中を突き抜けるストレートを迫力満点の新幹線を撮れますね!

当日、わたし以外にも2~3人撮影に来た人がいました。

新幹線最後の方向幕と喫煙車

700系新幹線の一部号車は喫煙車として、タバコの喫煙が行えるようになっていました。
座席のひじ掛けに灰皿が備え付けられ、喫煙者の客席には空気清浄機も設置されていたようです。

しかし現行のN700A(N700系)では喫煙ルームが設けられた代わりに車内が全面禁煙となりました。
これにより新幹線の喫煙車は姿を消したことになります。

また、現行の新幹線の行き先表示は全てLEDで表示されていますが、700系(JR東海所有車両)は方向幕での表示でした。

その他にも、700系の引退によってトイレが洋式に統一され、自動販売機やテロップによるニュースの提供も終了しました。

御幸跨線橋からトレインビュー

次に訪れたのはJR横須賀線・武蔵小杉駅付近の御幸跨線橋です。
同駅新南口から新川崎方面に歩いて最初に差し掛かるこの踏切で跨線橋に上がり、東京方面を向くと新幹線を見ることができます。

再開発で高層ビルが立ち並ぶ中を縫うように駆け抜けていく新幹線の姿が拝めます。
高めのガラスでガードされているので親子での見学もご安心ください。

そして東海道新幹線の高架下に目を向ければ、ここは在来線もひっきりなしに通うポイント!
横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線が行き交う様子も楽しめる良いスポットだと思います。

ここまでの2スポットに関しては、昨年はまれぽの記事でも紹介させていただきました。

2019年3月10日 はまれぽ.com
横浜・川崎市内で新幹線が安全にかっこよく見える場所

御幸跨線橋は間違いなく安全ですが、樽町の坂道は今思うとちょっと急なので、そこだけ気をつけてくださいね。

やはり老朽化は早かった

もはや新幹線の宿命なんですが、在来線以上の距離を時速200km超えの速度で毎日何往復も走るため、車両への負担が半端ではないのです。

特に「のぞみ」は東海道新幹線の東京駅から山陽新幹線の博多駅までを1本の編成で走りぬくため、その距離はなんと計1137,7km!!
1回の運行で最大1000kmを越える距離を走るため、どれだけ過酷な役目なのか想像に難くないでしょう。

さて、2007(平成19)年には後継のN700系が営業運転を開始。
N700系は700系と比べて起動加速度が上がっており、同じ時間に同じ地点を2車種が発車したとすると、N700系の方が高速域に達するまでが短いのです。

このように次第に老朽化が始まり、後継車が増備されていく中、2015(平成27)年に「2019年度末に700系の置き換えが完了する」と発表。
明確にカウントダウンがはじまりました。

羽沢横浜国大駅近くでも撮れます

今度は相鉄線・羽沢横浜国大駅から歩いて10分ほどの跨線橋までやってきました。
新幹線を跨ぐため、線路の真上は非常に高い柵で守られていますが、階段の途中までは柵は低く、そこからなら遮るもの無く新幹線を撮れます。

新横浜駅を発車してこの地点までに時速100kmを超えてるのか、猛スピードで走る新幹線がかなりの迫力!
反面、階段の途中までは柵が低いので落とし物に注意し、身の乗り出しは絶対にやめましょう。

3月8日を待たずして引退

実際に700系の置き換えは段々と進んでおり、気が付けば「のぞみ」と「ひかり」はおろか、「こだま」のほとんどの便もN700系(現在はN700Aに更新済み)に代わっていました。

そして2019(令和元)年12月1日に700系新幹線は定期運行を終了し、以後は臨時の「こだま」や団体専用列車に充当されました。
年が明けて2020(令和2)年2月12日より、JR東海に残る700系の2編成には引退記念装飾が施され、引き続き臨時の「こだま」として走行。

3月1日に団体臨時列車として走行し、次はいよいよ8日のラストラン…。
と誰もが思っていた矢先に新型コロナウイルスが日本でも猛威を奮い始め、その感染拡大を防止するために、ラストランは中止となってしまいました。

はい、実質的に700系は3月1日で全ての運行を終えた形になりました。

西日本編成は存続

しかし700系は完全には無くなっておらず、JR西日本が所有する編成は現在も存続しています。
8両編成は引き続き山陽新幹線内の「こだま」で、16両編成は波動用で使用されるとのことです。

JR西日本の700系は、先頭車両の側面に「JR 700」と掲示されていて、行き先表示がLEDになっている点がJR東海の編成と異なる点です。
また、車体がグレーになった「ひかりレールスター」も健在のようです。

引退記念装飾の運行期間中、東京駅までやって来た西日本編成も押さえることができました。
東海編成の引退が直前だったため、東京駅の新幹線ホームにはわたし以外にも多くの鉄道ファンが訪れていました。

700系の魂はN700Sに

それだけではなく、700系新幹線の車体に使われていたアルミ合金が再利用され、なんとN700Sに活かされています!
N700Sの客室上部の荷物棚に使われているんだとか。

古い新幹線の素材を新型の新幹線にリサイクルする試みは初めてとのことで、N700Sに乗れたらぜひ見てみたいですね。

さいごに

今回は半年前に書くはずだった、700系新幹線の引退記念装飾列車を横浜市内のあちこちで撮っていましたよ、
というだけのブログでした。

本当は3月8日のラストランがあのまま決行されていたら、早川~根府川間の有名ポイントでの撮影をやってみるつもりでした。
700系が去った今、代わりにN700Sの通過を収めてみました。

20年間走っていたにもかかわらず、残念なことにケンヤはただ見るだけしか叶わなかった700系新幹線。
でも西日本ではまだ現役で、乗るチャンスは残されています。

山陽新幹線の「こだま」に用事ができた時は、狙って乗ってみても良いですね。
JR東海の編成はお疲れ様でした!

今回はここまで!
ありがとうございました。