横浜市営地下鉄ブルーラインで見てきた4000形に続き、都営地下鉄三田線にも新型車両6500形がデビュー!
2022年5月14日より運行を開始しました。
直通先の東急目黒線で行われている8両編成化にも対応しており、最初から8両編成として登場しています。

東京都交通局の公式サイトにて、14日は西高島平~白金高輪間で1編成が運行すると案内されていましたが、それ以降徐々に運用を拡大しているようです。
2022年6月現在、デビュー1ヶ月にしてそれなりの頻度で見ることができるようになっています。

ということで、今回も新型車両をチェック!
公式サイトで公開されている情報を参考に、地上区間での撮影を交えながら三田線の6500形を見てみましょう。



見た目シンプルな8両編成

6500形の前面は、三田線ラインカラーのブルーで縁を囲ったブラックフェイス
丸みを帯びたり、流線形にしたりすることもなく、ほぼ真四角に近い形になっています。

もうこの時点で、従来車両の6300形とは明らかに異なる雰囲気を放っていますよね。

ライト類および列車番号・種別・行き先は窓上にまとまりました。
種別や行き先はフルカラーLEDで分かりやすく、駅のナンバリングまで表示されるようになりました。

側面は、客室窓と同じ高さにブルーの太いラインがあしらわれた外観になっています。
非常にシンプル

シンプルですが、三田線・目黒線とも全駅にホームドアが設置されているので、ホームドア越しにも青いラインがよくわかるデザインで良いね!と見受けました。

またも車内の画像が無くて恐縮ですが、車内は青色基調の空間になっています。
座席を見ると顕著で、従来車両の6300形は暖色系統のシートモケットだったのに対し、6500形は真っ青な配色に。

6300形では7人掛けだったロングシートは、6500形では6人掛けと、1人分減少しました。
そのかわり一人あたりの座席幅が広く取られたので、座れれば快適!
座席数が減った分、ドア脇のスペースも若干広くなりました。
なお、優先席は3人掛けで、モケットは明るい緑色です。

吊り手と乗降ドアも青色。
紺色に近いというほうが良いかも。
その上で、乗降ドアの中央部分と床には視認性向上の黄色い配色もありました。
吊り手と荷棚は誰でも利用しやすいように低く設計されているようです。

貫通扉と袖仕切りにはガラスを使用し、他の乗客との接触を防ぎながら開放感も向上。
その他、全号車に防犯カメラフリースペースを設置、抗ウイルス対策を実施しています。
フリースペースは車両端部にありますよ。

また、一般利用者としては関係ないかもですが、車両のデータをリアルタイムで収集する「車両情報収集システム」を搭載しており、蓄積したデータは今後の有効活用を目指すとされています。
2022年度下期稼働予定だそうで。

三田線内運用から徐々に拡大

さて、運行開始当日の5月14日に関しては、東京都交通局公式サイトには「1編成を西高島平駅から白金高輪駅の間で運行」と掲載されていました。
それ以降、東急目黒線日吉駅まで運行範囲を拡大予定とのこと。
2022年6月時点で、すでに結構高めの頻度で目黒線に乗り入れてます。

私は、14日から少し経った5月中に、三田線の末端区間まで6500形を見てきました。
三田線(西高島平~目黒)のうち、西高島平駅から志村坂上駅付近までは地上区間となっており、沿線から電車を見ることもできますよ。

終点の西高島平駅から2駅隣、高島平駅でも当駅始発・当駅止まりの列車が設定されており、16時20分頃、6500形が志村車両基地から高島平駅の高架線へ上がってきました。
その後、その日の6500形は高島平駅を始発とし、白金高輪行きとして16時28分に発車。

白金高輪駅に到着した後、ダイヤ通りに西高島平方面に折り返してきました。
西台駅前では、バス通りを跨いて駅に入線する電車の様子を見られますよ。

1編成が前から後ろまで綺麗に撮れるような場所ではありませんが、「どの場所をどのように走っているか」を分かっていただければ十分かな。

もちろん目黒線にも乗り入れ

6500形のデビューから数日経った早い段階で、東急目黒線への乗り入れもスタートしました。
目黒線内では、駅の前後に踏切がある奥沢駅付近にて列車を観察していました。

東急電鉄が2022年4月上旬から実施している目黒線の8両編成化にも、6500形は最初から対応しています。
そのため駅の電光掲示板と接近放送でも、6500形が来る場合は「8両編成でまいります」とアナウンスされます。

最初は5月中に訪れたのですが、その時は私以外の撮影者数人ともご一緒しました。
お昼過ぎに6500形が西高島平方面からやって来たので、先頭車両がきっちり写るようにシャッターをパシャリ!
居合わせた人同士、お互いの位置や写り込みなどに配慮しながら撮影に取り組みました。

6月下旬にもう一度奥沢駅を訪れた際は誰とも居合わせなかったけど、それくらい早く6500形は浸透したのかと思っているところです。

奥沢~田園調布間は、意外と勾配が付いている区間。
坂を上り切ったところで、日吉方面に向かって下り勾配になりつつ大きく左カーブ。
地下トンネルに入り、割り込むように東横線に合流します。
なので、カーブ上の踏切から少し離れた位置から、目黒・西高島平方面の電車を撮るとめっちゃカッコいい!

また、8両編成の新型車両ということで、定員が増加しています。
6両編成の定員は872人だったところ、8両編成では1,172人に増加!
実際に乗った時も、混雑する時はしたけど、密になるほどの満員電車ではなかったように思っています。



6300形前期車が置き換え

東京都交通局公式サイトによれば、6500形は2022年度末までに13編成を順次導入予定とされています。

これに換わる一方で運用から退いていくと思われるのが、6300形の前期車
1次車・2次車に分かれ、1次車は前面のスカートが短いタイプ、2次車はスカートが長いタイプです。

どちらも乗降ドアに白の化粧板が貼られており、GTO素子のVVVFインバーター制御を使用しています。
それぞれ1993年・1994年に導入されたグループで、古いものだと現時点で運行開始から29年経過しました。

全37編成ある6300形の中で6301編成から6313編成がこれに該当し、徐々に数を減らしていくと思われます。

「レイルラボ(RailLab)」に投稿されている目撃情報によれば、6304編成がすでに運用を離脱しているようです。
残りの12編成に関しても、遅かれ早かれ運用から退く時が来るはず。
他の利用者やファンの安全等への配慮を忘れずに、乗車・撮影など記録できると良いですね。

さいごに

今回は、2022年5月14日に運行開始した、都営地下鉄三田線の新型車両6500形を見てみました。
6300形と比べてシンプルな外観になったものの、車内は最新基準の装備で快適性がアップ!

現在は横浜市港北区、日吉駅までの乗り入れですが、2022年度末には相鉄・東急直通線の開業も控えています。
無事に開業したあかつきには、板橋区西北部から神奈川県央部まで1本の電車で行けるという、すごいネットワークが繋がるのではないかと思われます。
直通線の詳細な運転計画は2022年6月時点では不明ですが、三田線の今後が楽しみになる車両でした!

そうそう、5月中に6500形を見に行ったのは、「マイナビニュース」としての寄稿も兼ねてのことでした。
そちらではすでに記事公開されていて、6500形乗車時の記録を本稿より詳細に書き上げましたので、そちらも見ていただけると嬉しいです。

ということで今回はここまで!
ありがとうございました!

参考

東京都交通局公式サイト
2022年1月27日「【報道発表】都営三田線において8両編成の新型車両「6500形」の運行を開始します
2022年5月11日「【お知らせ】三田線における6500型車両の運行予定について

レイルラボ(RailLab)
東京都交通局6300形電車 徹底ガイド

関連実績

マイナビニュース
2022年4月2日 相鉄・東急直通線開業まであと1年、7社局の車両そろい撮影会を実施
2022年6月18日 都営三田線の新型車両6500形に乗った – シンプルな外観の8両編成に

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