最近、久々に中古のBトレインショーティーを買いました。
主に中古のBトレや鉄道コレクションなどでは、車番などの表記類がステッカー(シール)表現になっていることがあります。

中古品のBトレ・鉄コレを整備していると、ステッカーを修正しようと剥がして、ベタベタの粘着剤が車体に残ってしまうこと、ありませんか?
まさに今回の私にもありました。

ところが、そんなステッカー跡はレールクリーニング用のクリーナー液で解決できます!
今回はステッカー跡をユニクリーナーで落とした実例を解説いたします。



大糸線キハ52がBトレで揃った

今回シールを手直ししたい車両はこちら!
Bトレインショーティーのトレインボックス(JR西日本)限定版キハ52形大糸線仕様旧気動車色です。
これがなんと、標準色ともども中古の完成品で手に入りました。

元々2年前に首都圏色越美北線色のセットを(中古で)買ってたため、奇しくも大糸線仕様のキハ52形4色がBトレで集結しました!
過去記事では首都圏色を例に組み立て方ステッカーのコツと動力化をそれぞれ解説しているので、そちらも良ければ。

しかし、元々の持ち主には大変申し訳ありませんが、ステッカーの切り出し方が雑です。
本来切り出すべき透明部分も大きく残されているため、ステッカーにも若干の厚みがある分、透明部分が悪目立ちしてしまっています。

貼り付いてる範囲に段差があるため、めくれば割と簡単にはがれる程度には定着していません。
車番のステッカーは気にしなくても良さそうですが、もっと小さく切り出せるはず。
撮影外で先に手直しした標準色(上の車両)と比べるとこんな感じ。

幸いにも私の手元には、以前組んだ首都圏色・越美北線カラーのセットで使用したステッカーの余りがあります。
それを活用して、替えの効かないステッカーは余白を切り詰めて、替えの効くステッカーは余りものを流用して、全部手直ししていきます。

ステッカー跡はユニクリーナーで落ちる

まずはタイトルの通り、ユニクリーナーを使ってステッカー跡を落とす方法から解説します。
車番のステッカーを修正しようとしてそれを剝がした(下の塗装を持って行かないよう注意!)のですが、車体にシールの粘着剤が残ってしまいました。

車体の中央下側を見てみてください。
シールを剥がした跡が残ってしまっています。
作業順の都合上、後述のワンマンサボ修正は先に終わらせたのでご了承ください。

そこで、ユニクリーナーを使うとシールのベタベタが落ちると知ったので試してみることにしました。
ユニクリーナー(KATO)以外にも、鉄道模型のレールクリーニング液であれば代用できると思います。

まずはユニクリーナーを綿棒に含ませましょう。

そしたら、ステッカー跡が残った部分をレールクリーナー綿棒で優しくこすってください。
何度かこすると粘着剤がだんだん丸まり、車体から浮きます。
そしたら、乾いた綿棒やティッシュなどで拭き取ってください。

これで、車体に残った車番ステッカーの跡が取れました
レールクリーナー綿棒で拭いた箇所はぶっちゃけ分かっちゃいますが、何も言わなければ気づかないレベルには修正できたと思います。
あとは、新しいステッカーを切り出し元の位置に貼り付ければ、ステッカー交換はおしまい!

なんでレールクリーナーでステッカー跡が落とせるのかのメカニズムは説明しにくいのですが、レールクリーニング用のクリーナー液は有機溶剤です。
おそらく溶剤の成分で粘着剤が溶けて、綿棒に付いてくる程度に柔らかくなるのかなと(間違ってたらご指摘願います)。

なお、レールクリーナー綿棒で多少こすってシール跡が全然落ちないとしても、強い力でガリガリ擦り続けるのはやめてください。
溶剤は溶剤なので、やり過ぎると外板の塗装を傷めることになります。
あと、レールクリーナーを含む有機溶剤系の用品は火気厳禁絶対守りましょう。



透明部分の切り詰めは

模型車体に残ったステッカー跡を落として車番も新しく切り出しました。
ここからはおまけみたいなものですが、替えが無くて交換できないステッカーを手直ししていきます。

透明部分を切り直すために、一度シールを剥がしてしまいましょう。
剥がしたステッカーは、ステッカー台紙の切り出し跡地に置く粘着力を弱めにくく済むと思います。

小さくて分かりにくいですが下の写真ではドア横のワンマンサボを修正しています。

あとは、本来切り出すべき透明部分を切り出せばOK!
台紙のステッカー跡地は滑るので、必ず定規などでステッカーを押さえた上で、まっすぐ切るようにしてください。

正しい寸法にステッカーを切り詰めたら、元の位置に貼り直してください。
これでステッカーの修正ができました!

同じ作業を、ワンマンサボあと3つ、優先席表示2箇所、行き先・ワンマン表示2箇所の全部に行います。
一度に全部剥がしてしまうのではなく、一つずつ順番に、剥がして切り詰めて貼り直して…と行うほうが、貼り直す位置を間違えにくくて良いでしょう。

前面の行き先・ワンマン表示は、以前もやった裏貼りで修正しました。

これでBトレキハ52のステッカー修正ができました!
先に加工していた標準色に並べても同じようにステッカーの見た目が向上できたでしょう。

ステッカーの貼り方で完成度も違う

まだ動力化はしていませんが、試走台に置いてみるとこんな感じです。
前面の行き先・ワンマン表示は車内から見せているように表現したので、それらが窓の外に貼られていた修正前に比べて見た目が大幅に向上しました!

側面のワンマンサボや優先席表示も、透明部分が残って悪目立ちしていたのを改善できたと思います。
車番も同じく文字のギリギリで切り出したので、要らん余白がなくなってスッキリ!

撮影外で先に修正した標準色はこんな感じ。
TOMIXからも本家Nゲージでキハ52形115号(大糸線仕様・国鉄色)が2024年3月29日に発売されましたが、あれと似た見た目でありながらこのデフォルメの良さ。

鉄道模型としての再現は本家Nゲージに譲るものの、この小ささのおかげでスーパーミニカーブ(R103)を通過できます。
そうすれば、省スペースでは扱いにくかった国鉄形気動車を卓上で手軽に楽しめるでしょう。

ただし、必ずしもこの通りにいかない可能性もあります。
ご自身で試す際は自己責任で行っていただき、再利用ができなかったステッカー等についてはサードパーティー製のインレタ・ステッカーを併用するなど、各自でご対策ください。



さいごに

今回は、中古完成品で購入したBトレインショーティーキハ52形のステッカーを、再利用&余りもの流用で修正する過程を解説しました。
ユニクリーナー(レールクリーニング液)で、車体に残ったステッカーの痕跡を綺麗に落とすことができました!

おかげさまで、公式展開が終わった令和の今に、Bトレで大糸線仕様のキハ52形が4色集結!
全部を私の納得いくクオリティに仕上げることができました。
これを動力化すれば、小さな国鉄形気動車をテーブルサイズで楽しめるようになります。

中古品で、すでにステッカーが貼られているけど貼り方に納得いかない…。
そんな場合も諦めずにステッカー修正を試してみてはいかがでしょうか。

今回はここまで!
ありがとうございました!