熊本県人吉市…に偶然よく似た町の、ローカル鉄道と地域再生を描いたノベルゲーム『まいてつ』及びそのスピンオフアニメ『レヱル・ロマネスク』(TOKYO MX系列)のファンイベント「物販可能なぬいハチ会」が、2023年5月7日に東京・人形町の綿商会館で開催されました。
前回が2020年12月だったので、約2年半ぶりです!
これらの作品のファンが自分の「ぬいハチ」(ぬいぐるみのハチロクなど、製造販売元:CranCrown)を持ち寄ったり、サークルを出展して同人誌やぬいハチ用の洋服などを頒布したり。
もちろん、ぬいハチを持っていない人も参加OK!
こういう時じゃないと言う機会がありませんが、実は私、割と初期からこの作品推してますんでね。
久しぶりのぬいハチ会とあって心待ちにしていました!
一般参加として、その様子を振り返ろうと思います。
注意:PCゲーム版『まいてつ』『まいてつ Last Run!!』には成人向け描写を含みます。
しかし、コンシューマー版『まいてつ -pure station-』(PS4・Nitendo Switch)、アニメ『レヱル・ロマネスク』及び「物販可能なぬいハチ会」に成人要素はありません。
18歳未満の方は、PS4・Switchまたはアニメ・音声作品でお楽しみください。
本稿にも成人向け描写はありません。
もくじ
様々なコンテンツに乗り入れるも…
前回のぬいハチ会以降、『まいてつ』『レヱル・ロマネスク』には様々な動きがありました。
アニメ放映中に並行してリリースされてた『レヱル・ロマネスク』音声作品シリーズ「蓄音レヱル」が、登場キャラ全員分揃いました。
バイノーラル音声なのでヘッドホン・イヤホンで楽しみましょう。
前回開催から間もない2020年12月26・27日、真岡鐵道にて「真岡鉄道 貸切SLすずしろ号」が運行されました!
同社で運行しているC12形66号機に、『レヱル・ロマネスク』作中で活躍した「すずしろ」のヘッドマークを掲出した企画列車で、アニメに出演した声優も同乗したとのこと。
2021年5月13日から9月30日までは、アプリゲーム『駅メモ! -ステーションメモリーズ-』と『レヱル・ロマネスク』がコラボ。
新津駅、下今市駅、真岡駅、高崎駅、熊谷駅、新金谷駅を対象にスタンプラリーが行われていました。
さらにさらに2022年6月15日から7月7日までの期間、DMMゲームズ『ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~』と『まいてつ Last Run!!』がコラボ!
「ハチロク」「れいな」「オリヴィ」「ひよこ」が霧の大陸に乗り入れました!
しかしながら、PCゲーム版の原作をリリースしていた「Lose」(株式会社ボーントゥのデジタルノベルブランド)が、2022年10月6・7日開催のラストコンサートをもって解散。
作品自体は今なお多くのファンに愛されていますが、「Lose」名義でのコンテンツ展開は終わりを迎えました。
ぬいレイルロオドは6種類
他作品や現実のローカル鉄道とコラボする一方、ぬいハチのシリーズもずいぶん増えました。
本稿時点でぬいぐるみになったレイルロオド(個々の担当車両に付く人型モジュール)は以下の通り(対応車両は作中表現)。
- ハチロク(旧帝鉄8620形蒸気機関車)
- れいな(キハ07s気動車)
- すずしろ(万岡鉄道C12形67号機)
- しろがね(關門鉄道EF10形23号機)
- オリヴィ(冥国製汎用型)
- 西瓜(すいか、仲国国鉄 東富4 2000)
中でも西瓜は、本稿公開時点で新たに仲間入りしたばかり!
西瓜と同時発売でハチロクも第4版になりました。
そして2023年5月現在、熊本県人吉市では『レヱル・ロマネスク』とコラボしたふるさと納税返礼品もあるんだとか!
「栗んとう」にはすずしろ、あゆの甘露煮にはかかあ(常州電鉄デハ101)、人吉・球磨産米には紅(べに、旧南颯鉄道キハ101)、フリーズドライ味噌汁にはりいこ(頭部鉄路5号機関車)のイラストがそれぞれデザインされているようですよ。
(対応車両は作中表現)
「物販可能なぬいハチ会」は、そんなぬいハチオーナーやまいてつレルロマファンらが集まるファンイベント。
例年、東京・人形町の綿商会館にて開催されています。
即売会としては、サークル出展者が一日版権を事前に申請した上で、二次創作物などの頒布を行うことができています。
そして繰り返しではありますが、ぬいハチを持っていない人でも参加できます!
まいてつファンによる様々な頒布・展示
前置きが長くなりましたが、ここからは実際の会場の様子を振り返ってみましょう。
物販ブースでは、同人誌やぬいハチ用衣服・アクセサリーなどの頒布が行われました。
もちろん私もいくつか購入しました。
出展者によっては、頒布品とは別に自身の展示を行っていたところもあります。
同人誌系のサークルで飾ってあった色紙やタペストリーがかわいいこと!
ぬいハチ系のサークルでは、衣服やアクセサリーの頒布が行われていました。
ぬいぐるみ専門のお医者さんとして知る人ぞ知るあのクリニックも出展し、ぬいハチ用の洋服やステッカーを頒布してました。
画像右のハチロクはワンピース、左のれいなはチャイナドレス姿でブースに立ってくれています。
さらには、某家電量販店で本当に展示しているポップを持ってきたお方も!
ぬいハチを抱っこできるように腕が立体的になっています。
大人の事情で店名は出せませんが、見かけたら「あの時の!」って思ってください。
トランクに収まる円形レイアウトの上を、Bトレサイズのキハ07sが回ってます。
鉄道側のユーザーを自称する私としては、久々にこれを見れてうれしい限り!
SDフィギュアや胸像フィギュアの展示もありました。
これらも2年半ぶりです。
アニメに登場したかかあのドールと、彼女が乗務する常州電鉄デハ101号をレゴブロックで!
ぬい・ドール両方でハチロクをそろえた人もいます。
赤とグレーでオッドアイなレイルロオドは、作中の旧帝鉄38696号機専用レイルロオド「みくろ」です。
ぬいぐるみレイルロオドの製造販売元であるCranCrownも出展し、発売したばかりのぬいハチ・ぬい西瓜の販売が行われていました。
つまり、その場で自分の子をお迎えすることもできたわけです。
『まいてつ』シナリオライター及び『レヱル・ロマネスク』シリーズ構成の進行豹(しんこう ひょう)氏をはじめ、「ぬいハチ会」主催側では、ぬいハチ生活に役立つグッズなどが頒布されました。
人吉といえばあのNゲージ
物販スペースから少し離れたところに、Nゲージのスペースも設けられました。
『まいてつ』の舞台によく似た人吉市には、JR九州の「SL人吉」が乗り入れていましたよね。
ついに昨年11月、KATOからNゲージ鉄道模型で「SL人吉」が発売!
ということで、会場でも150分の1スケールの「SL人吉」が線路を走っていました。
作中の肥颯みかん鉄道9号機関車も!
人吉の郷土玩具「きじ馬」と一緒に撮影させていただきました。
もう一度Nゲージスペースを見てみると、今度はぬいぐるみのオリヴィがNゲージに乗っている!?
仕組みはこう!
複線の両方に「ミニトレイン運転セット」(トミーテック)の車両を置き、ぬいぐるみ用のスタンドを背もたれに添えることで、ぬいぐるみがNゲージのミニトレインに乗車できます。
こういうイベントでないと難しいかもしれませんが、ぬいぐるみを乗せてNゲージの機関車が走れるんですよ。
本来想定されてるフィギュアとはたぶん違うので、真似する場合は自己責任でお願いします。
とにもかくにもNゲージで「SL人吉」が発売されたのは、まいてつレルロマ的にも非常にありがたいことでした。
会場で走ってた個体以外にも、たぶん参加者の半分くらいは「SL人吉」持ってるはず。
私だって買ったんですもの。
レゴブロックで機関車・気動車が走る!
今回も「レゴトレイン」のスペースが設けられました。
ここでは、レゴブロックで作られた、まいてつレルロマ関係の機関車・気動車が線路を一周走ります!
ヘッドマークももちろん作品由来のもの。
Nゲージよりも大きい分、目線を下げるとホントに大迫力なんですよ。
引き込み線にもSLと客車の編成が多数入庫しています。
作中設定の旧南颯鉄道のもとになった、旧鹿児島交通の気動車もいます。
そして、扇形機関庫や転車台も!
その上にキハ07sが入線し、会期中も実際に回転していました。
最後は『レヱル・ロマネスク』関係車両の並びで!
ロッドを回し、線路を駆ける機関車の雄姿は、Nゲージでもレゴブロックでも、いつ見ても感動もの。
機体を組むだけでも大変だったろうに、そこに可動ギミックが組み込まれているのです。
それを思うと、自分が作ったわけじゃないのに感慨深くなります。
マンガ・イラスト、ぬいぐるみ、鉄道模型、レゴブロック、そして今回来られなかった人の専門分野も含め、『まいてつ』『レヱル・ロマネスク』ファンが多彩な観点で作品を愛していることを、久々に私も体験できました。
集まったぬい達は202体!
物販は途中で終了し、ぬいハチたちのフォトセッションに移ります。
その時間まで会場にいた参加者らが各々のぬいハチをひな壇に並べ、全員の分が揃った段階で順番に撮影していくのです。
ぬいぐるみ以外にも『まいてつ』『レヱル・ロマネスク』に関係したドールや二次創作物などがあれば、一緒に飾る人もいますよ。
そうして皆が持ち寄ったぬいハチらが全員揃ったところで撮影したのがこちら。
ここに出ているぬいハチ、ドールその他すべて含め、集まったのはなんと総勢202体!
諸々の都合で途中退出した人もぬいハチを持っていたとすれば、その数はさらに多くなっていたかもしれません。
ぬいの数も参加者の数もなかなかの規模でしたが、私も含め全員がスタッフの指示に従い、順番やローテーションを守りながら、トラブルなく、当イベント及びフォトセッションを楽しめていました。
さいごに
今回は、2020年12月以来約2年半ぶり、『まいてつ』『レヱル・ロマネスク』ファンイベント「物販可能なぬいハチ会」のイベントレポートでした。
帰って来てその日に同人誌は全て拝読いたしましたとも!
マンガ・イラスト、ぬいぐるみ、鉄道模型、レゴブロック、その他専門分野という風に、コンテンツへの触れ方楽しみ方は本当に人それぞれ。
それらを現場で見ることができるファンイベントは、楽しい、かつ意義のある空間でした。
私に言わせりゃ、まいてつレルロマも一つの鉄道文化。
個人・案件問わず、また何らかの取材ができたらいいなと思ってます。
今回はここまで!
ありがとうございました!
参考
リンクは全て別タブで開きます
DLsite
「蓄音レヱル」特設ページ
CranCrown公式サイト
『レヱル・ロマネスク』西瓜・ハチロク第四版ぬいぐるみスケルトン入り 特設ページ
note レヱル・ロマネスクnote
『物販可能なぬいハチ会 2023』の開催予定に関するご速報です
ふるさと納税サイト
熊本県人吉市 レヱル・ロマネスク