KATO旧製品のDD13形ディーゼル機関車を江若鉄道タイプに改造する制作工程を進めています。
前回の制作工程(タッチアップ)では、筆塗りと(初めての)エアブラシで吹き込みや修正箇所のタッチアップをしていました。

前回からかなり時間を開けてしまいましたが、この制作工程は今回で最後になります!
ナンバープレートと製造銘板の自作インレタ転写クリアー塗装スミ入れを行って完成となります。

機関車のプレートは、今や別パーツになっていて当たり前。
しかし、旧製品の機関車ではナンバーが印刷済みになっている製品もありました。
上から新しい色を塗った以上、ナンバープレートも新しく作らないといけません。

だからこその新しいナンバーの作り方を試して、上手くいったのでご紹介できればと!
戸当たりゴム以外のスミ入れも意外と取り上げていなかったので、詳しく解説していこうと思います。


車番印刷済みの上から新ナンバー

前回までで、江若鉄道カラーは想定通りに塗り上げることができました。
改造の終わり際に、後付けのパーツを作っていこうと思います。
その一つがナンバープレート・製造銘板です。

冒頭で挙げた通り、ほとんどの機関車はナンバープレートが別パーツになっており、ユーザーが選ぶ方式が一般的です。
しかし、旧製品のDD13形は「DD13 117」が印刷済みでした。
あわよくば元々のナンバーを流用しようと思ったけど、新しい塗膜との段差が目立ったので改番することにしました。

手始めに、元々のナンバー周りや銘板寸法に合わせて、0.1mm厚のプラペーパーを切り出し。
アクリルガッシュで塗装し、全体を「パーマネントスカーレット」フチを「ゴールドライト」で筆塗りしました。
ガッシュが乾燥したらプレートベースを半光沢の水性トップコートで保護します。

印刷済みのナンバー周りにはくぼみがないので、プラ板を使うと余計な厚みが加わってしまいます。
だからこそ0.1mm厚のプラペーパーを使うことにしました。
続いては、そのプレートを旧ナンバー及び元々の銘板位置にそれぞれゴム系接着剤で接着しましょう。

部品が相当小さいので、つまようじ先端にゴム系接着剤を盛って数分経過した治具を作ると、ほど良くついてきてくれて接着しやすいです。

写真で撮り忘れていましたが、ボンネット前面中央にも、銀色で逆台形の飾り板があります。
それも同じ方法で作って取り付けました。


プレートベースに新しいナンバーを転写

ここからはインレタの出番です。
トレジャータウン「機関車ナンバー」から、「DD13」と、「DD53」の「53」を使うことにします。
インレタシートから該当のナンバー・アルファベット周囲を切り出しましょう。

したら切り出したインレタシートの表面をセロテープで転写位置に固定してください。
セロテープの上から文字を押したりこすったりして、プレートに転写させます。
圧をかけすぎると文字のズレ・潰れを招くので、ほどほどの力加減を意識しましょう。

今回使っている機関車ナンバーは金属インレタ。
文字はプレートに固着しましたが、周りの糊が取り切れませんでした。
糊が残ってしまったら、粘着力を落としたセロテープを何度か当てて除去しましょう。
普通のインレタも間違えたらセロテープでペタペタし続ければだんだん取れます。

こんな感じで、「DD13」「53」と順番に転写しました。
これを組み合わせてできたナンバーは「DD13 53」。
江若鉄道に実在したDD13形は51・52号機ですが、タイプモデルを良いことに新ナンバーをでっち上げました()

同じようにして、キャブ側面中央に社紋、向かって右下の銘板に銘板インレタ(汽車会社の四角形銘板)を転写しました。
車番を水転写化したオハ31形と違い、今回は平面にしか転写しないのでインレタのまま使っています。

インレタにはシート接着面を保護する台紙が付属しています。
転写した印字の上を台紙でこすると印字が定着しやすいので、もうひと手間と思ってやっておきましょう。
ただし、金属インレタは縁が鋭いのでケガに注意!

ここまでできたら、塗装とインレタを保護すべく、表面保護のクリアー塗装もしましょう。
私は水性トップコート(半光沢)を使いました。
この後グリルやメッシュ部分にスミ入れしますが、ひとまず全部半光沢でコーティングします。

長かった車両改造もこれでようやく終わりが見えてきました。
半光沢クリアーが乾燥すれば、メッシュ部分以外の作業は終わりです!


アクリルガッシュのスミ入れとツヤ消しクリアー

したら、ボンネット上部のファンのメッシュ、側面のグリルに黒のスミ入れをします。
適度な汚れや、メッシュの立体感を強調できます。
通勤電車などのドアゴムもスミ入れの一種ですね。

アクリルガッシュ「ジェットブラック」水性ホビーカラーうすめ液でかなり薄めに希釈しました。
スミ入れ専用エナメル塗料も販売されていますが、下地がラッカーなのもあって今回はアクリルガッシュを使いました。

したら薄めたアクリルガッシュを筆に取ってスミ入れしていきましょう。
今回は水性アクリルなので、流すよりも水量多めに置くイメージのほうが良いかも。
エナメルのスミ入れ塗料ならツーっと流れていくと思います。

水性ホビーカラーうすめ液(水性アクリル溶剤)を使っているので20分もあれば乾燥します。

完全に乾いたら、使った塗料と同じ種類(水性アクリル・エナメル)の溶剤を綿棒に含ませ、余分なスミ入れ塗料を拭き取ってください。
擦るのが強すぎると下の塗料も持って行ってしまうので優しく拭いてあげましょう。

同じ要領で、側面のグリルにも黒のスミ入れを行いました。
絵具を自分で薄めたので適切な濃さが正確に把握できず、「思ったより黒くない?やり直す?」「あー消しすぎた!」の連続でした。
最終的に納得いく形には収まりました。

スミ入れができたら、スミ入れした箇所とツヤ消しにする場所以外全部マスキング
ツヤ消しトップコートを吹きます!
別パーツを一緒にツヤ消しにする場合は該当箇所に取り付けてください。

乾燥したら最後の工程に進みましょう。
いやぁ~本当にここまで長かったです。


固さを調整しながら組み戻す

ついに最後の工程になりました。
ここまで塗装・改造してきた全ての部品を組み立てていきましょう。

まずは、ヘッドライトにレンズを戻します。
塗膜のせいでレンズが嵌まりにくくなっているので、削って様子を見ながら進めましょう。

次はキャブに前面・側面ガラスを戻します。

前面ガラスは準備段階で前後に分割していたところをプラペーパーで橋渡ししておきました。
分割前より強度は落ちますが、柔軟性を確保したいです。
また、別パーツ化したホイッスルの突起がガラスに干渉するので、干渉箇所は開口して避けましょう。

ついでに内装はアクリルガッシュ「パステルエメラルド」で塗っておきました。
塗料の吹き込みを隠す効果も狙っています。

動力ユニットに、ランボード、蓄電池箱を戻します。
蓄電池箱も奥まで入りにくくなったので適宜内側を削ってください。

そしたらボンネットもセット!

最後にキャブを元に戻し、床下機器(兼動力カバー)も元に戻せば完成です!


DD13形江若鉄道タイプの完成!

さぁ、KATO旧製品を改造したDD13形江若鉄道タイプが完成しました!
朱色とグレーが特徴だった車体はダークグリーン一色に統一され、雰囲気が大きく変わりました。

屋根はツヤ消し、それ以外は半光沢です。
手触りもそうですが色味にも若干変化が付きました。

キャブを中心に側面はこうなりました。
お忘れかもしれませんが、この個体はナンバープレート下の区名札受けを削り落とし平らにしてから江若社紋を転写しました。
札受けの跡はごくわずかに残ってしまいましたが、走らせれば見えなくなります。

そんなナンバープレートもおおむね理想通りに自作できました。
というかナンバープレートって意外と作れるものなんですね!?

製造銘板は実車と同じ汽車会社ですが、実車のそれが大型の楕円形だったところ、この個体は四角い銘板です。
大型楕円形銘板のインレタは銀河モデルしか販売しておらず、現状手に入らないので仕方ありません。
それでもなんとかなってホッとしています。

最難関だったボンネット前面の白いラインもこの通り!
エクセルでカッティングガイドを作った甲斐あって、両エンドとも大きくズレることなくカーブを塗装できました!
プレート自作とカーブラインが上手くいったのでそれだけでも十分です。

その他、手すりをアクリルガッシュ「シルバー」、キャブ窓のHゴムを「ニュートラルグレー7」でタッチアップ。
テールライトは非点灯ですが、シルバーで下地を作ってタミヤアクリル「クリヤーレッド」で。
実車では存在しなかった向かって右側テールライトはスカートと一緒にブラックアウトして無事目立たなくなりました。


ミニレイアウトでも主役になれるか

さて、完成からだいぶ時間が経ってしまいましたが、2026年になってようやく自宅レイアウトでの撮影にこぎつけました。
オハ31形の改造時はまだ朱色のままだったうちのDD13形。
今回でようやくダークグリーンに塗り替えることができて色の統一感もアップしました!

タイプじゃない実車も、こんな感じで水辺のギリギリを走っていたと思います。
琵琶湖水面の鳥居と一緒に写真を撮ってみたかった……。

旧製品とはいえ小型車体。
あくまで私の環境ですがDD13形とオハ31形はR140までミニカーブを走行できます!
機関車・客車合わせて4両編成になるので、ミニレイアウトにもちょうど良い長さで楽しめそうです。

至らぬ点もあったかもしれませんが、市販されていない車両(のタイプ)を自力で作り上げることができて感無量です。
もうあとは適宜メンテナンスもしながらじっくり楽しんでいきます。
ちなみに、実在しなかった番号をでっち上げたことで、どっかのメーカーから正規品が発売されるとしても一緒に楽しめるおまけ付き。


さいごに

前回の制作工程から間を開けてしまいましたが、長く続けてきたDD13形の改造作例は今回で終わりです。
オハ31形の塗装変更も含めると1年とちょっとかかりましたが、最後まで無事にやり遂げました!

本稿で取り上げたナンバープレート自作は、旧製品にプレート用のくぼみがなかったのでプラペーパーを使いました。
現行品だとまた違った厚みになると思います。
スミ入れクリアー塗装も鉄道模型の改造には欠かせないので、覚えておくと後で役立つと思います。

準備段階、塗装・タッチアップに部品自作など、ここまでの制作工程でご紹介した作例をご自身の車両やキットに応用していただければ幸いです。
今回はここまで!
ありがとうございました!