Nゲージ鉄道模型に触れていると、愛車をグレードアップさせたくなることがあります。
しかし鉄道模型は高価な買い物ゆえ、「もし失敗したら…」と思うとなかなかリスキーで踏み切れないこともあると思います。
そんな時は、いっそ簡単なことからやってみるのも良いではないでしょうか!
目を付けたのは電車の乗降ドア。
の、ドアゴム!
GSIクレオスからガンダムプラモデル向けに発売されている「ガンダムマーカー」がNゲージにも使えますので、これを利用してNゲージ車両のドアゴム(戸当たりゴム)を表現する方法を今回は紹介します。
なお、加工は自己責任でお願いします。
ガンプラ用アイテムをNゲージに
ではでは、こちらがそのガンダムマーカー(スミいれ用〈ブラック〉)。
スミいれ用というだけあってかなり細く、この細さで細い溝に色を付けることができます。
GSIクレオスの公式サイトを参考にすると、スミいれ用のガンダムマーカーは上のブラックの他にもグレーとブラウンがあるようです。
鉄道模型のドアを演出するにはブラックかグレーのどちらかで十分ですね。
ちなみに太い筆の塗装向けタイプも発売されているそうですが、そちらは今回使用しません。
近年の鉄道車両のドアゴムは黒色がほとんどなので、ブラックのスミいれガンダムマーカーがあればたいていのNゲージに関しては解決すると思います。
両開きドアの京阪電車に加工
では、今回素材になってもらう車両は…、トミーテック・鉄道コレクション17弾で収録された京阪電車大津線350形です!
「また京阪かよ」ってツッコミが来そうですが、自宅のレイアウトにミニカーブを使っている都合上、大津線(京津線・石山坂本線)の車両が一番条件に合うんですよね…。
ちなみに実車は1966(昭和41)年に、当時の旧型車両800型の機器を流用して登場。351号から355号までは両運転台で、356号からラストナンバーの361号までは片運転台で製造されました。
機器の関係で京津線は走れなかったため、石山坂本線(石山寺~坂本、現・坂本比叡山口)のみの運用だったとのこと。
1997(平成9)年10月の大津線系統の昇圧までに全車廃車となりましたが、一部編成の車体は現行の700形に改造されているそうです。
(ここまでWikipediaを参考)
ドアとドアの溝をなぞるだけ!
さて、施工の方法は超簡単!
両開きドアの中央に溝がありますので、その溝をガンダムマーカーでなぞるだけ。
たったこれだけ!!
ちなみにはみ出してしまった場合は消しゴムで消せます。
ただ、角が丸いと消しにくいので、なるべく角の立っている消しゴムを使い、力を入れずに優しく消してください。
同じ作業を他のドアにも行えば完成!
通勤型車両だとドアの数が多いので、根気が要りますがぜひやってみましょう。
あまりにも細かい変化ではありますが、ドアが引き締まった雰囲気になったのが伝わるでしょうか。
非常扉の強調にも
実は少し前に室内灯を組み込んだ京阪800系も、その時にドアゴムを書き加えています。
加えて800系のように前面に非常扉がある場合、ガンダムマーカーで溝をなぞれば乗降ドア同様に見た目引き締め効果があります!
溝が浅いとなぞってもはみ出しやすいので、はみ出してしまったらその都度消してあげてください。
さいごに
今回は「ガンダムマーカー」があれば超簡単にできる、Nゲージ車両のドアゴムを表現する方法を紹介してきました。
両開きドアの中央部の溝をマーカーでなぞるだけで、Nゲージ車両の乗降ドアがあっという間に引き締まった印象になり、わずかながら見映えが向上します!
Nゲージの車体をグレードアップさせたいけど、失敗が怖くて手を出しにくいって場合は、ドアゴムからやってみるのも良いかも。
また、前面の非常扉をくっきりさせたいときにも役立つかもしれません。
しかしあくまで自己責任でやってほしいのと、片開きドアなど今回紹介しなかったパターンのドアに関しては、各自で創意工夫をお願いします。
今回はここまで!
ありがとうございました。