なんだかんだで久しぶりにNゲージに触れます。
Nゲージ鉄道模型、楽しんでおりますでしょうか?
鉄道模型の線路には、列車を走らせるにつれて実は汚れが溜まっていくんですよ。
だから長期間お手入れをしないでいると、模型の走行に支障をきたしてしまいます。
お店のレンタルレイアウトならお店の人がお手入れをしてくれますが、自分の車両や線路は自分にしか管理できません。
今回は「レールクリーナー」と綿棒を使って、自宅で簡単にできるレールのお手入れを実践したいと思います。
掃除って面倒かもしれませんが、やるとやらないでは大違い!
やってみましょう!
綿棒とレールクリーナー
鉄道模型のレールを拭いてキレイにするためには、主に綿棒とレールクリーナーを使います。
まず綿棒ですが、鉄道模型用の大きめの綿棒や、先が細くとがった精密模型用を使うとやりやすいです。
大きめの綿棒は、綿の部分がちょっと硬く作られており、わりと毛羽立ちにくくなっています。
精密模型用綿棒は、そのとがった先端部分のおかげでレールを掃除しやすくて助かる!
耳掃除に使う普通の綿棒もレール清掃には有用ですよ。
続いてレールクリーナー。
こちらはKATOやTOMIX、ポポンデッタから発売されています。
新たに買う場合は用意しておきましょう。
ちなみに私はKATO派です。
第三種有機溶剤なので火元に絶対近づけないで!
これらは両方とも鉄道模型専門店や、家電量販店の鉄道模型コーナーに置いてあります。
新たに鉄道模型を始めた場合や、使いきって補充する場合は必ず立ち寄ってくださいな。
また、綿棒の代用として、布の切れ端を割りばしなどに巻き付けたものを使うのも一手です。
レールクリーナーの代用としては、無水エタノールも使えます。
いらない布きれや無水エタノールが自宅にあれば、そちらを使うのも良いでしょう。
クリーナーを浸み込ませレールを拭き拭き
レール全体を拭く時は、大きめの綿棒が有利です。
綿棒にレールクリーナーを浸み込ませ、レール頭部を沿わせて拭いていきます。
レールに押し付けて直線状にへこんだ部分には、うすい緑色の汚れが付いていました。
正直、これはまだマシなほうです。
酷い場合、拭った後の綿棒に黒い汚れがつくことだってあります。
左右のレールを両方とも線路1周程度拭いていき、綿棒に汚れがつかなくなればOK!
最初はザラザラ引っかかるかもしれませんが、線路上の汚れを拭いていくうちに綿棒の滑りが良くなります。
細部に細い綿棒が活きる
ところがやっかいなのは分岐ポイント。
これらは大きめの綿棒ではやりづらく、上手く掃除できないこともあるでしょう。
分岐ポイントや、その他ピンポイントで清掃したい箇所に関しては、先端がとがった細い綿棒が役に立ちます!
綿棒の先に、それが濡れる程度にレールクリーナーを浸み込ませ、ポイントレールを拭いてあげましょう。
普通のレール部分、ポイント可動部分、レール同士の交差部分と、それぞれ汚れの取れ具合を見ながら進めてください。
線路のつなぎ方次第ですが分岐ポイントでは電気が弱まりやすいため、レールが汚れたままでは電車が止まってしまう可能性もあります。
なのでポイントレールの清掃はしっかり行いましょう。
線路際のものは外したい
固定レイアウトで線路の手入れをする場合、線路際の構造物は可能な限り取り外した上で作業を行うと良いでしょう。
私のレイアウトでは、架線柱と内線ホーム、そして跨線橋を取り外し可能にしており、レール清掃時に必ず取り外しています。
なぜかといえば簡単、レール清掃時に引っかかるから。
とくに架線柱は、綿棒を動かしている時に絶妙な位置で手に引っかかるため、置いたままにするとレール清掃がやりにくくなることもあり得ます。
だから面倒かもしれないけど、レールのお手入れをする前に線路際の構造物を取り外しておくと、手の動きを邪魔されずにレールを拭くことができます。
それでもやりにくい箇所があれば、そこは細い綿棒で対応しましょう。
また、鉄道模型レイアウトにトンネルを設ける場合はさらに注意が必要です。
必ず脱出口を作ってください。
普段は閉じておき、何かやる時に開けられる開閉式ができれば良いかと。
制作後のトンネル内部には外から手を伸ばしにくくなるため、レール清掃はもちろんのこと、脱線時の車両の救出も念頭に置かねばなりません。
レイアウトの外からトンネル内部に手を伸ばせる穴を設けておかないと、トンネル内部の線路に干渉しにくくなってしまいます。
そうするとレール清掃が難しくなるだけでなく、トンネル内で脱線した車両を救出することも困難に。
「トンネルの中の列車を外に出せないから山を崩さなきゃいけない」なんて悲しい話は嫌ですよね。
最悪、トンネル内のレール清掃に関しては、TOMIXが発売している「レールクリーニングカー」で補うことができそう(ミニカーブレールは除く?)なので、クリーニングカーはご自身の鉄道模型の環境に合わせて導入してください。
最終手段は乱用注意
レールクリーナーを綿棒に浸み込ませ、レールを丁寧に拭いてるのに、それでも汚れや錆び付きが残ることが稀にあるかもしれません。
鉄道模型のレールも金属ですからね。
レールがかなり錆び付き、どれだけ綿棒で拭いても線路の状態が良くならない場合に、最終手段として紙やすりでレールを磨く方法もあります。
そうすることで、クリーナーだけでは落とせない錆び付きも磨き落とし、鉄道模型の快適走行を取り戻せるかも。
しかし!
本当に紙やすりでレールを磨く場合、目が超細かいもの(1500番~2000番あたり)しか使ってはいけません。
目が粗いものを使うとレール頭部がガタガタになり、かえって状態が悪化します。
心配なら、買い物した時にもらう感熱紙のレシートを使っても良いのではないでしょうか。(参考:『RM MODELS』2005年7月号 ネコ・パブリッシング)
レシートの感熱紙は印字面が超・超キメ細かい紙やすりのようになっており、乾拭きに使えます。
これを小さくたたんで、1周程度なでるようにレール上を這わせてください。
ただしやり過ぎはNG!
感熱紙のレシートはともかく、紙やすりでレール面を磨くのは、最終手段だと思ってください。
そこまでしないと状態が良くならない場合に限り、解禁すべき代物なのでしょう。
列車を動かして様子を見てみよう
線路1周分の清掃が終わったら、模型運転再開!
車両がきちんと動いたり、ライトがチラつかずに光ったりしていれば完璧!
なお、レールとレールの継ぎ目に綿棒が引っかかり、わずかにちぎれた綿が継ぎ目に挟まることもあります。
挟まった綿も模型走行の障害になり得るので、見つけ次第取り除いておきましょう。
定期的にやるか、最後に模型を動かして長期間経った後には、レール清掃を忘れるべからず!
長く鉄道模型を楽しむにはお手入れが必要不可欠です。
さいごに
今回は、鉄道模型の線路をレールクリーナーと綿棒で清掃する様子をお見せいたしました。
基本は大きめの綿棒でレールを1周拭いて回り、細かい部分は細い綿棒で。
乱用すべきではありませんが、目の超細かい紙やすりや感熱レシートで磨く方法も覚えておくと良いでしょう。
鉄道模型が実車と異なるのは、鉄道模型は線路から電気を得ているということ。
なので鉄道模型ライフにはお手入れが本当に大事!
線路もいたわってあげてくださいね。
今回はここまで!
ありがとうございました。