2020(令和2)年8月28日、トミーテック・鉄道コレクションで叡山電車の700系が2回目の製品化!
昨年発売された721号車と観光列車「ひえい」に続き、今回は722号車(登場時カラー)と「ノスタルジック731」が発売となりました。

前回の2種類はとても良いクオリティに仕上がっており、わたしはもう大満足でした!
が、果たして今回はどうなのか。

諸般の事情で遅刻気味になりましたが、当ブログで見てみましょ!
ここではデビュー当時仕様の722号車・登場時カラーに焦点を当てたいと思います。



マジのデビュー当時の仕様

さっそく箱からチェック!
車体に合わせてパッケージもクリーム色とマルーンのツートンカラーになってます。

これを開けると車両1両、動力化台車枠(KS-70)、無線アンテナ、シールが入っています。

叡山電車700系は、1987(昭和62)年から順次登場した車両です。
722号車はデオ720形に区分され、1987年10月から登場したようです。

しかし、製造に際して旧型車両のデオ200形の足回りを流用したため、スタイリッシュな外観とは裏腹に吊り掛け駆動という、考えただけですごいギャップ。

なお2002(平成14)年から2005(平成17)年にかけて京阪電車1900系の廃車発生品を利用して足回りが換装されました。
それに続いて2011(平成23)年にはクリーム色に細いラインがあしらわれた塗装に変更され、クリーム&マルーンのツートンカラーは見られなくなりました。

今回の鉄コレは、デビュー当時の吊り掛け駆動でクリーム&マルーンのツートンカラーを再現した、登場時カラーにとどまらずガチの登場時仕様になっているみたいですね。

車体色と吊り掛けのギャップ

車体をもっと観察してみましょう。
クリーム色を下地に、マルーンのラインが前面はワイパーの下に入っており、側面は窓周りに入っています。
また、マルーンのラインは側面の上下にも入っていますね。

車番印刷の立体感もバッチリ!

しかしこれだけ当時としては斬新に見えつつも、床下を見ると吊り掛け駆動の台車や機器がズラリと…。
このギャップが面白い!

前面の行先はなんと八瀬遊園行きとなっています。
八瀬比叡山口駅の旧名ですね。

パンタあり側の前面。

パンタ無し側の前面。

座席パーツは青色でした。

行き先表示は付属のシールで変更できるので、八瀬遊園から変えたい場合はシールを切り出して貼り付けましょう。

屋根上はいつも通り

屋根上の機器に関しては他の700系と同じです。

アンテナはパンタ無し側に

そして無線アンテナも別パーツで付属。
コイツはパンタ無し側の屋根に取り付けます。

車体と床板を分解し、車体の裏側に注目。
矢印の向きと反対側にガイドがあるので、そこを1mmドリルで穴あけします。

例によってアンテナがゆるいので、ゴム系接着剤で補強してあげると安心。

動力はTM-10R、パンタはPT42

722号車も他の叡山700系と同じく、動力化する場合、「16M級A TM-10R」と、スペーサーSを使用します。

パンタグラフは、パッケージ推奨であれば「PG16」を使いますが、個人的には「PT42」を使うとなお良いかなぁと。

ちなみにケンヤさん、いつものおふざけ遊び心でグリーンマックスの「PT43N」を使いました。
ホーンが1本に集約するタイプです。

この色存在感あるぞ

それではレイアウトのお時間です!
ミニレイアウトに置いて、バシバシ撮ってみました。

存在感が良いですね!
実車の沿線も緑が多く、その中を走るのにほど良い存在感を放っています。

当時、他のえいでんの車両が暗い緑色とクリーム色のツートンカラーだったのに対し、唯一マルーンを取り入れていたようで、当時としての斬新さを模型から感じましたね。

今回はこれだけで撮影しましたが、他の叡山電車の鉄コレを持っていれば複線ですれ違いさせたり、単線のレイアウトで行き違いさせたりと、割といろんなジオラマやレイアウトに似合うんじゃないでしょうか。

さいごに

今回は鉄コレの叡山電車700系・722号車登場時カラーを紹介しました。

他の700系と同じクオリティを維持しつつ、登場時ならではの要素も再現し、そして吊り掛けの足回り!

他の700系と並べるも良し!
旧型車両と並べるも良し!
ラインナップの時系列の中間くらいにあたる仕様だからこそ、他にどのえいでんを並べても馴染める一品かなぁと実感しました。

しかしまぁ、他の700系もそうですが1両なのに定価2,500円はずいぶん高くなりました。
その値段に見合った完成度をメーカーさんには維持してほしいですね。

今回はここまで!
ありがとうございました。