先日、鉄道コレクションで一般販売開始となった叡山電車700系の「ノスタルジック731」と登場時カラー(吊り掛け駆動時代)は、両方とも当ブログで紹介しましたね。
しかし、2020(令和2)年9月1日より、叡山電車の出町柳駅ではなんと登場時カラーの限定仕様が発売されておりました!
クリーム&マルーンのツートンカラーでありながら、足回りが並行カルダン駆動に換装された仕様の724号車です。
今の自分はあいにく京都まで行けないため、知り合いに代理購入をお願いし、関西から送ってもらったことで無事にわたしもゲットすることができました!
ので、今回は叡山電車700系(登場時カラー)の限定品を詳しく見てみましょう。
車両以外一般販売とほぼ同じ
いつものように箱から紹介。
…するんですが、あいにく一般販売品の722号車と箱は全く同じです。
箱を開けた中身は車両1両、動力化台車枠(KS-70)、アンテナパーツ、シールです。
付属品に至っても一般販売品となんら変わりません。
叡山電車700系は1987(昭和62)年に登場し、その当時はクリーム色とマルーン色のツートンカラーで運行していました。
中でも724号車の属するデオ720形のグループは足回りを旧型車両から流用したため、斬新な見た目に反して「吊り掛け駆動」という、ギャップがありまくりの仕様になっていました。
このガチな登場時仕様は、一般販売品の722号車で再現されています。
ところが、公開されているプレスリリースによると、まず1993(平成5)年より車体前面と側面に「EIDEN」ロゴマークを取り付け、続いて2002(平成14)年から2005(平成17)年にかけて、700系の足回りを京阪電車1900系の廃車発生品を利用して「カルダン駆動」に換装しました。
空気バネ台車に替わったことで乗り心地が向上したそうですよ。
この、ロゴマーク取付とカルダン駆動換装が行われたクリーム&マルーンの724号車が限定品の仕様になっています。
ちなみに2005年以降、700系はクリーム色に赤、青、緑、黄緑色のラインをあしらったデザインに順次塗装変更されたため、クリーム&マルーンは2011(平成23)年11月30日最後に終了したそうです。
最後までツートンカラーを維持していたのが724号車だとのこと。
若干の違いがわかるかな?
車体を取り出してみましょう。
正直なところ、全体的な色合いは一般販売品の722号車とほっとんど変わりません。
車内の座席パーツは青色で、これも722号車と同じです。
しかし前面下部と側面左側の戸袋部分にロゴマークが貼り付けられたため、登場時仕様の722号車とはちょっと雰囲気が違います。
そして最大の違いは床下機器。
台車を見ると一目瞭然!
722号は吊り掛け駆動の台車でしたが、724号では京阪1900系の空気ばね台車(カルダン駆動)が使われています。
早い話、登場時カラーのまま足回りが変わったと思えば間違いないです。
正面にもロゴ設置
正面の「EIDEN」ロゴマークは、くの字の頂点部分下側に貼り付けられています。
パンタあり側。
パンタ無し側。
行き先は八瀬比叡山口行きで印刷済みです。
722号車は八瀬遊園行きだったのに対し、駅名も現在の名称に変更!
シールが付属していますので、行き先を別の駅に変えたい場合は切り出して貼り付けてあげましょう。
屋根上とアンテナはこれまで通り
屋根に関しては、他の700系と全く同じです。
小型の車体に高い密度で機器が設置されています。
他車と同じため、パンタ無し側の屋根に取り付けるアンテナも付属しています。
車体の裏にある矢印とは反対側の丸いガイドに、1mmドリルで穴を開けましょう。
動力は16M級A、パンタはPT42
動力化したい時、使用する動力ユニットは「TM-10R 16M級A」です。
パンタグラフは、パッケージ順守ならPG16、リアルさ優先ならPT42を使いましょう。
ちなみにわたしは実車と違うと分かっていながらまたも微妙に違うパンタグラフを使い、グリーンマックス「PT43H」をチョイスしました。
この1本ホーンのパンタは本来京急向けのものです。
ぼくは余計なところに京急要素がほしいのかも(すっとぼけ)
とにかく、鉄コレの700系自体が良い造形と塗り分けのため、限定品も安定したクオリティだとわたしは思いました。
しかし懸念すべき点は値段の上昇ですね…。
一般販売と同じで1両に定価2,500円かかります。
そして購入したばかりでは動力が入っておらず、パンタグラフもプラスチックのまま。
製品のクオリティが上がっているならば素晴らしいことですが、鉄コレも十分購入を検討する必要が出て来ました。
ジオラマにほどよく調和
さてと、準備ができたので、またまたミニレイアウトを引っ張り出して、いろんな角度からバシバシ撮ってみましょう!
うんうん、街や緑のある情景で、ほどよい存在感を放ってくれますね。
台車がガッチリしてるので、吊り掛け駆動に比べて引き締まった印象を受けるかもしれません。
では、吊り掛けの722号車と並べてみたら…!?
統一感!!
他のカラーリングと組み合わせて個性豊かな模型鉄道にするのも最高ですが、同じ色の電車を複数並べるのも時には楽しいものですね!
叡山電車ならそれが小さなスペースで実現できるかもしれません。
鉄道コレクションで登場した叡山電車700系は、ここまでで5種類になりました。
昨年11月に721号車と「ひえい」が製品化されてから1年足らずでここまで増えるとはね。
全部単行で走れるのに、叡山電車には単線も複線もある…。
ユーザーの工夫次第でどんな情景にもとけ込んでくれそうです。
さいごに
今回は出町柳駅で限定販売されてる鉄コレ「叡山電車700系(登場時カラー)」の724号車を見てきました。
カラーリングは一般販売品で吊り掛け駆動時代の722号車と変わりませんが、ロゴマーク貼り付けや床下機器換装、行き先が「八瀬遊園」から「八瀬比叡山口」に変更されている点と、細かいところで差別化されていましたね。
関西に住んでいないと購入は難しいかもしれませんが、叡山電車のNゲージを集めている人には、あるとありがたい一品に思いました。
なお、今回はわたしも現地に買いに行けない状況のため、関西在住の知り合いに代理購入をお願いして横浜に郵送していただきました。
すでに商品代金と、出町柳に向かってもらった分のお礼を渡しております。
DMではすでにお礼をしましたが、当ブログでも改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
それでは、今日はここまで!
またよろしくお願いします!