1か月ぶりの更新は、Nゲージ鉄道模型のケースのお話。

Nゲージの車両を収納する時は通常、ブック型のケースに複数両収めるものです。
単品の場合はプラスチックのケースもあります。

でも大手メーカーの発売している車両ケースって、だいたい20メートル級車体対応のものがほとんど。

それはそれでありがたいのですが、あいにくわたしは小型車両を主に集める身。
できれば小型の車両に合ったケースを使いたい。
でも市販品ではあまり多くは見られない…。

なら、自分で作っちゃえばいいじゃん!

もらい物のお菓子の空箱を使って、Nゲージの車両ケースを自分で作ってみます!
自作車両ケースの一作例として、ぜひこのままご覧ください!



箱とウレタンを用意しよう

どんな箱を今回使用するのか?
恵比寿に本店を構える「パティスリー レザネフォール」のブックギフトです!
もらい物ですけどね。

箱は古辞書風のおしゃれなデザインで大きさもちょうどよく、捨てるのがもったいない!
再利用できないかと思ってお菓子を食べた後に箱だけ保存しておきました。

そして、これに収納したい車両は、鉄道コレクション・叡山電車700系「ひえい」です!
おしゃれな箱に一際ユニークな車両、きっと合うはず。

これを収納するケースを作るには、クッションになるウレタンが必要です。
ホームセンターにちょうどいい大きさのものがあったので買ってきました。

必要であれば、プラバンがあっても良いかもしれません。
詳しくは後ほどですが、今回は蓋の内側と差し込み爪の補強に使います。

ウレタンを内寸に合わせてカット

では、ウレタンを加工していきましょう。
まずは箱の内寸に合わせて縦横をカットします。

測ったところ、この箱の内寸は縦(短辺)9,6センチメートル・横(長辺)13,8センチメートル・厚み約4,6センチメートル
でした。

一辺ずつペンでけがきをしてカッターで切ります。
少しずつ目盛りをつけてから、最後にその目盛りに沿って線を引く要領で。

刃を入れる時は一刀両断せず、外周から徐々に切れ目を入れていくと綺麗に切れますよ。

厚みのせいでどうしても誤差が出てしまう点は大目に見てください…。
でもとりあえずは縦横をカットすればOK!

厚みをそろえよう

縦と横の長さを内寸に合わせたことで、とりあえずウレタンが箱に入るようになりました!

次は、ウレタンの厚みを整えます。
切断部分をペンでけがき、外周から徐々に切り込みを入れていきます。

断面が大きいので、刃が通すのに苦労しそう。
多少の誤差は大丈夫なので、少しずつ丁寧に、ね。

蓋が閉まればOK!

収納部分と下敷きに切り分ける

市販のケースのウレタンはたいてい、車両を収める部分ケース底面の下敷きに分かれています。
その要領で、今整形したウレタンを収納部分と下敷きに切り分けましょう!

車両とウレタンを縦に並べて大まかな目安をつけます。
この場合、下敷き部分の厚みを2,2センチメートルにすれば収納面は厚み2,4センチメートルになり、上手く収まりそう。

切り分けた下敷きは微調整の上、箱の中に敷きます。
なお使えそうな切れ端を接着剤で留めたので、後で下敷きを裏表逆にしています。

車体のスペースをくり抜く

車両をしまうスペースを作りましょう。
しまいたい車両を寝かせて目安をつけます。
もちろんけがきの時は車両を退かしてくださいね。

今回は長辺を11センチメートル短辺を3,2センチメートルくり抜きます。

ここでは外周に沿って…とはできないので、片方の面から徐々に刃を入れて下まで貫通。

くり抜いたら、箱にウレタンを下敷き→収納面の順に入れて、車両も収めてみましょう。

ちょっと天地方向にスカスカだったので、切れ端で「押さえ」を作りました。

ここまで来ればあと少し!

プラバンで蓋と差し込み部を補強

最後にプラバンを使います。
蓋の内側と差し込み爪を補強するのです!
蓋補強のプラバンは、箱の内寸と同じ大きさにカットすればOK。

問題は差し込み爪補強用のプラバンですが、早い話、現物合わせでけがいて形を整えて準備完了!

切り出したパーツをゴム系接着剤で貼り付けましょう!
特に蓋の内側には文字も描かれていますので、仮置きして文字を避けるように接着剤を塗りました。

接着剤をどこに塗ったか分かっちゃいますが、補強の都合なので大目に見てください。

ということで空箱再利用の自作車両ケース完成です!!!

一見ただの箱、でも…?

完成した空箱車両ケースがこちら!
辞書をモチーフにしたおしゃれな箱ですよね。

その蓋を開けるとウレタンがぎっしり!
くり抜いた時の端材を薄く切って内蓋を設けました。
これを開けると・・・?

その中にはNゲージのひえい!!

わたしがやりたかったことは無事に成功しました。

ちなみにこの箱、17メートル級の車両が2両入りそうな大きさでしたが、ひえいが1両入れば十分なので1両用にしました。

さいごに

お菓子の空箱を使った自作のNゲージ車両ケースの作例でした。

結局のところ紙の箱なので市販品より耐久性は劣るけど、自分で作るんだから車両に合わせて作れるし、愛着もグンと湧くはず。

これが重要!!

今回はNゲージ1両分の大きさに合った箱が偶然あったのでできたことですが、収納したい車両の編成やスケールが違えば必要な箱の大きさも変わります。

本記事の作り方だけが正解ではないので、車両ケースを自作する時は各々の創意工夫をお願いします。

今回はここまで。
ありがとうございました!