2019(令和元)年5月19日開催の「京急ファミリー鉄道フェスタ2019」を覗いて来たので、印象に残ったものをシェアしていきたいと思います。

昨年で創業120周年を迎え、数々の斜め上で個性の強い企画を打ち出している京急電鉄ですが、ファミリー鉄道フェスタは今年で20回目(だった気がする)になるほど長く行われてきており、毎年人気を集めているようです。

わたしは毎年行ってるというわけではないのですが、今回は個人的にすっごく気になる話があるので現地でその情報を確かめてきました。
それも後ほどお送りします。

それではしばし、おつき合いお願いします!




毎年、人気の車両が勢ぞろい!

京急ファミリー鉄道フェスタでは毎年、その時活躍中の車両が線路上に並びます。

今回は写真右から新1000形1800番台(先頭に貫通扉)、新1000形1600番台(6両編成)、2100形(京急の2ドア)

つづいて600形(スリットで600の文字)、1500形(新1000形1800番台に近い顔)、800形823編成(営業編成最後のダルマ)

そしてデト11・12形(黄色い京急)!!

特にデトは事業用なので普段見る機会は少なく、800形はもう営業運転では1編成しか残っていないので、ここで見られるのは良い機会だと思います。
【2021/7/3追記】800形は全車引退となっています。

ちなみに、ちゃんと撮ったわけではないけど、1800番台のさらに右には、まだ解体されずに残っていた800形827編成が展示されていました。生きとったんかワレェ!!

 

保存車両は今日も健在

実は、京急電鉄の久里浜工場には、京急がまだ京浜電鉄、および湘南電鉄だった時代の車両が静態保存されているのです!
その一つが、京浜電鉄のデ51号。現在の品川~横浜間が京浜電鉄の区間でした。

もう一つが、湘南電鉄のデ1形。現在の黄金町~浦賀間が湘南電鉄の区間でした。

最初は別々の鉄道でしたが1931年に横浜~黄金町間が開業し、その後1933年から品川~浦賀間で2社直通運転が始まったのです。
その歴史に立ち会った車両がここに当時の姿で残っている…。

素敵なことですよ!

今後もここで大事にされることを一ファンとしては願いたいものです。

 

実は残っていた旧1000形と2000形

ところで、京急では去年、惜しまれつつも引退してしまったあの車両がいますよね??

そうです、1982年から2018年まで活躍した先代特急形車両の2000形です。

あいつがまだこの工場に残っていました!!!


[快特 三浦海岸]の表示幕を掲げる2011編成。

今の主力の2100形が登場した時に2000形は通勤型に改造され、窓周りのアイボリー帯から腰回りの細い白帯に変更されましたが、この2011編成のみ、晩年はアイボリーの帯を携えたリバイバルカラーになり、同形式中最後まで営業運転に就いていました。

わたしは平成生まれなのでコイツとの関わりは比較的少なかったものの、短い区間でもわざわざエアポート急行を選ぶ身としてはそれなりに思い入れがあります。


ところがどっこい、驚くべきはこれだけじゃないんですよ。
現在は四国の高松琴平電気鉄道(ことでん)で活躍中の、旧1000形も残っていた!!


都営浅草線方面への乗り入れに一役買い、さらに京急線内でも柔軟な運用に対応した、これまた京急の有名車両ですね。
[快特 三崎口]の表示幕が誇らしい…!
ぶっちゃけわたしは、コイツとはなじみがうすく、最後に乗ったのは小学生か中学生だった頃の大師線だったかと。

本線からいなくなってからその魅力に気がつく。
あると思います。

とはいえ、旧1000形ならことでんでまだバリバリ現役なうえ、ラッピングで京急時代のカラーリングをまとった編成も活躍してるようです。ここでも「還暦の赤い電車」ヘッドマークを掲げての展示でした。
そちらも合わせて見てみては!?

 

京急ミュージアム(仮称)は現在進行中

さて、個人的に非っっっ常に気になっていたもののお話をしましょう。

京急電鉄の新社屋が現在横浜・みなとみらいに建設中であり、その中にオープンする予定の「京急ミュージアム(仮称)」の状況が今回いっちばん気になっていたところ。
その紹介が、物販ブースの一角で行われていました。

 

デハ230形も復元中!

なんといっても目玉になり得ると見込んでいるのが、デハ230形の実物の復元・展示!
デハ230形は、さっき紹介した湘南電鉄デ1形を更新・車番変更して生まれた形式で、天井にまで届きそうな大きな窓が特徴です。

もらったフライヤーによると、1979年から埼玉県川口市で保存されていたそうですが、ミュージアム建設にあたって京急電鉄が譲り受け、復元を進めているとのことです。

 

京急を「体感する」

デハ230形だけでなく、京急ミュージアム(仮称)では、HOゲージ鉄道模型の巨大ジオラマ、鉄道運転シミュレーター、バス展示やワークショップコーナーと、狭いスペースだけれども京急を心ゆくまで体感できる施設になるみたいですよ。

完成は2019年度中とのこと。

ライター目線で見る前に、個人目線で非常に楽しみです。

まだまだ趣味の範囲ながら、Nゲージのジオラマを作る人間としては、特にHOゲージの巨大ジオラマがどんなものに仕上がるのか、じっくり観察したいところです。
今回の進行状況としては、三崎口駅駅舎と周辺施設の再現モデル(試作品)が展示されていました。

 

物販もやってるよ

鉄道イベントとあれば毎回見かける鉄道各社らの物販。ここでも賑わってましたよ!
わたしがほしかったのは、京急デニムポーチ!

今日から発売開始とのことで、カメラのレンズと予備バッテリーをしまうのにピッタリでした。
PENTAX Q-S1のレンズはかなり小さいので、この大きさのポーチであれば、バッテリーと一緒に入れて持ち運べるとにらんだのです。
予想は的中、これから重宝するかも。

もう一つは、銚子電鉄のぬれせんべい(濃い口)

その名の通りのぬれせんべいで、濃い口うす口甘口の3種類あったけれど今回は濃い口をチョイス。

最近じゃ「まずい棒(経営的な意味で)」が新たな名物になりつつあるみたいで、午前中で完売しちゃったとのことでした。

だけどぬれせんべいのウマさも負けちゃいない!
お茶菓子にちょうどいい醤油のしみ具合です。
というか、この記事の編集中に1袋食べきってしまった(笑)

関東大手私鉄はもちろんのこと、銚子電鉄しかり、もっと遠いところでは関西から阪神電車(鉄道甲子園)の出店もありました。


このほか、今年は大師線連続立体交差事業の進捗やバスなど各種展示や、、マニアにはうれしい部品販売、小学生向けの各種体験コーナー、そして京急×養老鉄道スタンプラリーの引き換えコーナーなどがありました!
まず久里浜まで来る時点ですでに散歩気分に浸れるので、できれば来年も来たいところです。

なお、一部企画は事前応募が必要です。
来年また開催が決定して、事前応募コーナーに参加したい場合は、応募をお忘れなく!

 

さいごに

いやぁ~、午後から行ったんですが本当に1日過ぎるのがあっという間で、あと2回くらいは2019年5月19日をループしてほしいくらい(笑)

久々にこういう鉄道イベントに足を運んでみましたが、鉄道に囲まれた空気を体感しながら気になっていたこともおおむね解決したので、
来てよかった!!

これからもたまにはこんな風に気楽にブログを書いていきたいところです。

次もまさかのタイミングでブログ書くと思うので、ぜひ読んでいただければ幸いです。
それではまた!