マイクロエースより発売のNゲージ「京阪800系 新シンボルマーク」にポポンデッタの室内灯を組み込んでみたのですが、車体が水色のせいか、中から光が透けてしまいました。
早い話ですがこれをどうにかしたい!
今回は京阪800系をどうやって遮光すればよいか、試行錯誤してみました。
なお本記事では旧塗装の新シンボルマークを加工しましたが、他にも旧塗装・落成時タイプ(先頭の番号が窓の下側にあるタイプ)と旧塗装・旧マーク(京阪のKマーク)の製品にも同じ加工ができるはずです。
メーカーの意図しない範囲での加工と思われますので、必ず自己責任で行ってください。
車体を外し、客室窓も外して確認
例によって車両のボディを外し、内側を見てみます。
先頭車はヘッドライトと行き先表示のプリズムも外しましょう。
マイナスドライバーで下から押し上げてやればすんなり外れます。
なるほど、どうやら成形色が水色のため、光が透けてしまうようです。
外側の白く塗られた部分からは光漏れは少なそうなので、側面の上下と妻面(連結面)の裏側に手を加えれば良さそうです。
黒マーカーで塗りつぶして遮光
しかしこれだけでは作業しにくいので、客室窓のパーツも先に外してしまいます。
外側から窓を押し出し、その後内側から窓パーツを下に引っ張って外しましょう。
行き先表示器の反対側から外すとやりやすいです。
さて、遮光に必要なものとして、一番お手軽に用意できるのは黒の油性マーカーですね。
コンビニで買える細字と極細のマッキーがあれば十分!
しかしマッキーの極細はインクが出ないこともあるので、ガンダムマーカーの黒も使ってみました。
これらでまずは遮光したい部分の縁を塗ります。
側面だけでなく連結面もしっかり縁を黒く塗ります。
そして、妻面と側面上半分を黒く塗りつぶします。
マーカーの細字で塗りつぶしていき、塗りきれなかった部分は極細やガンダムマーカーで塗っていきます。
側面は、客室窓と乗降ドアの上辺あたりまで塗れば良しとしましょう。
先頭車の側面上半分の裏側を黒く塗りつぶす時、乗務員扉窓の後ろあたりまで塗っておくと良いかと。
また、ガラスパーツを押さえる突起の周りは細字だとやりづらいので、極細も併用するとやりやすいと思います。
アルミテープを使った遮光
次に側面の下半分ですが、裏側にちょっとだけへこみ(?)がついています。
ここは端から端までデコボコしていないので、アルミテープを使ってみましょう!
このへこみと同じ長さ(長辺9,5cm・短辺4,5mm)にアルミテープを切り、端からはく離紙を少しずつはがしてアルミテープを貼り付けます。
中間車は前面のライトユニットが無いため、アルミテープの長辺を10,3cmにして貼り付けると良いでしょう。
このアルミテープは最終的にはほぼ目立たなくなるので、思い切って端から端まで貼っちゃうのがベターかなと。
動力車には塗りつぶしの加工を
京阪800系の動力車は設計上、モーターが車体と接触ギリギリになっているので、ここにアルミテープを貼ってしまうのはちょっとコワイ。
そのため動力車に限り、遮光する部分は全部マーカーの塗りつぶしで遮光します。
ここも最終的にはほぼ見えなくなるので、思い切ってやってしまいましょう。
車内に光を灯す模型走行
4両分すべてに遮光の加工を行ったら準備完了です!
自宅のレイアウトに置いて走らせてみましょう。
黒く塗りつぶしたりアルミテープを貼った部分からは、ほとんど光が透けなくなりました!!
遮光作業は成功です!!
しかし遮光しなかった白い塗装の部分と、妻面の塗り切れなかった部分は依然として光漏れを防ぎきれません。
それでもこの程度なら大きな問題は無いので、わたしは気にしないことにします。
完全ではないものの、満足できるくらいには仕上がりました。
これで、室内灯を組み込んだ京阪800系を思う存分走らせて遊べそうです。
【2020/12/8追記】実は遮光作業後の800系、乗降ドアがちょっと変わっているのにお気づきでしょうか。
ドアゴムを「ガンダムマーカー」で描き加えています。
さいごに
今回はマイクロエース・京阪800系(旧塗装)に室内灯を組み込んでも光が透けないように対策してみました。
マッキーなど黒の油性マーカー、またはアルミテープを使用することで車体の内側から光漏れを防ぐことができ、室内灯を組み込んでも透けなくなります。
大半の鉄道模型ならこんなことしなくても光漏れは起きないかと思いますが、コイツはかなり特殊な車両のため、光漏れは仕方が無かったのかもしれません。
だからメーカーに苦情を押し付けるのではなく、ユーザー自身で問題を解決できたら面白そうじゃありませんか。
「鉄道模型に室内灯を組み込んだら光が透けて困った!」という方に、今回の方法が参考になればうれしいです。
今回はここまで!
ありがとうございました!