わたし、自作のNゲージレイアウトで小型電車をいろいろ走らせていますが、気がついたらミニレイアウトの記事を公開してからもう1年近く経っていました。
昨年の記事で断片的に制作の話をしてましたが、最初からの制作に関してはまだ話しておりませんでした。
特に隠す気はなかったものの、純粋にブログにする時間を作れなかったんですよね…。
ということで、Nゲージ鉄道模型のミニレイアウト制作を、ケンヤの作例としてご紹介します。
ジオラマ作ってみたいけど作り方が分からない…そんな時の参考になればと思います。
※ほぼスマホ撮影のため、本記事の画像はいくつか見づらいかもしれないことをご了承ください
作りたいものをプランニング
「レイアウト作りたい!」と思ったらまずはプランニング。
どれくらいの大きさのレイアウトが作りたくて、その中には何の情景があるか、どうやって線路を繋げるか、自分はどんな情景を見たいか、などなど考えます。
わたしの場合はだいぶ大まかに構想を立てていました。
- TOMIXのミニカーブを使ったレイアウト
- 緩やかなカーブで海岸線を作りたい
- 手持ちの街並みコレクション(TOMYTECのストラクチャー)を使った海沿いの大通り
- 列車が交換できて、当駅止まりにもできる駅を造ろう
- 全体の大きさは900mm×450mm程度
- 構造物は取り外しができてメンテナンスもしやすい設計に
こんな風↑に、線路の配線、情景、全体の大きさなどのプランを最初にまとめておきます。
イメージを描いても良いし、線路があれば現物合わせで組みながら考えることもできますね。
まともな写真が無かったのでいきなり完成図ですみませんが、
上の箇条書きを形にしたのがこうなります↓
TOMIXのミニカーブレールを使い、緩やかな海岸線を設け、それまでストックしていた建物を情景に取り入れ、やや主要な駅もありつつ全体の大きさは割とコンパクトにまとめ、かつメンテナンスしやすい作品に仕上げることができました。
基盤を買うか、作って用意
大まかなプランが決まったら、それを形にするための基盤を用意しましょう。
Nゲージレイアウトの基本の大きさとされている、900mm×600mm寸法の「レイアウトボード」がKATOとTOMIXから発売されています。
他にも様々な大きさのボードが発売されています。
が、既製品以外の寸法の場合はボードを自作しないといけません。
ホームセンターに売っているベニヤ板と角材を用意し、ベニヤ板の外周に沿って角材を組みます。
角材を四角形に組んだら、木工用接着剤と(必要なら)釘を使ってベニヤ板を固定しましょう。
市販のレイアウトボードを買えば手っ取り早いのですが、自分で作った方が基本的に安上がりで済みます。
可能であればぜひ、基盤の自作を試してみてください!
そしてそして、ベニヤ板の表面にはこの時点で線路の配線をけがいておくと良いでしょう。
線路を仮置きして、その両端を鉛筆でなぞります。
コード類を裏に通すため、ベニヤ板に穴を開ける必要がありますが、その位置もこの段階でけがいておきます。
掘り下げる時は取り扱い注意
わたしの場合は海を作りたかったので、この時点でベニヤ板と角材に加工をする必要がありました。
事前に切り欠く部分をけがいておいて、ノコギリでカット!
分かりますでしょうか。
海を作る部分を切り出し、基盤に段差をつけたのです。
これらを組み上げるとこういう風になります!↓
このままでは隙間が空きまくってるので、裏から発泡スチロールで隙間を埋めます!
これで砂浜と海になる部分が一段下がり、高低差をつけることができました。
しかしこの状態では、細くなった角材の強度は当然落ちますので、基盤を組み終えるまでは絶対に無理な力を加えないでください。
ベニヤ板を切り分けない場合は発泡スチロールやスタイロフォームで高さを出すこともできます。
むしろそっちの方が簡単です。
基盤そのものに段差をつけた方が全体的な高さが出過ぎず、収納・保管がしやすいと、わたしが思っているだけなので、新しく作る際には自宅の環境に合わせて調整してください。
線路を固定しよう
基盤を組み、接着剤が乾燥したら次のステップに進みます。
接着剤の乾燥までは1日程度置いておきましょう。
今度は、事前にけがいておいた位置に線路を固定していきます。
線路の固定にも接着剤か釘の2通りのパターンがありますが、本作では釘を打ち込んで固定しました。
釘で線路を固定する場合、必ず釘と金づちの間に木片などを噛ませること。
割り箸を短く切るとちょうどよいです。
さもなくば、釘を打とうとした金づちがレールにぶつかり、レールを傷めることになります。
ベニヤ板が薄いと打ち込んだ釘が裏に貫通してしまうので、その場合はスチレンボードの端材などを刺して蓋をしましょう。
これで安全!
バルサで簡単カント付け
せっかくなのでもう一工夫!
ミニカーブレールにカントを自作してみましょう。
カントとは、カーブを通過する電車の遠心力を和らげるために線路に設けられた傾きのことです。
Nゲージでも、複線のカーブレールにはカントが付けられていて本格的なんですが、ミニカーブレールにはカントがついていません。
しかしこれが無いと脱線しそうな見た目になっちゃうので、自分で作ってみました。
その方法は、薄いバルサ板(1mm厚がベスト)を細く切り出し、レールの外周に接着剤で貼り付け!
貼り付けた後にレールを釘留めすれば完了!
こうすることで、車両を線路に置いた時、車両が内側に若干傾くようになり、カーブを走っている雰囲気が出やすくなるのです!
この一手間が大事!!
ミニカーブをレイアウト制作に使用する時は、ぜひカントを付けてあげてくださいね。
さいごに
今回はNゲージミニレイアウトの制作過程のうち、基盤を作って線路を固定するところまで進めました。
段差は特に重要!
山や海・川を作るために基盤に高低差をつけたい場合、必ずこの段階で加工しておくことをおすすめします。
線路の固定は接着剤か釘留めのうち合う方をお好みで。
釘や工具を扱っている間はくれぐれも怪我しないようにご注意ください。
レイアウト制作(の紹介)はまだ始まったばかり。
次回は街並みの準備をしていきたいと思います。