銚子駅から外川駅まで、6.4kmを約20分。

正直速くはないし本数もそんなに多くないけど、地元の足・観光の足としてひたむきに頑張り続けている千葉県銚子市のローカル鉄道・銚子電気鉄道(以下:銚子電鉄)
かつて同社の倒産危機を救ったぬれ煎餅の知名度は、たぶん全国レベルではないでしょうか。
しかもホントに美味しい
最近は自主制作映画『電車を止めるな!~のろいの6.4km~』もありましたよね。

銚子電鉄はぬれ煎餅以外にもいろんなグッズ及び食品・お菓子を販売しており、各地の鉄道イベントにも積極的に出展しています。
商品にもよりますが、銚子の醤油を使った自慢の味や、懐かしい車両の写真・イラスト、どう考えても自虐にあふれたネーミングセンスは、一度見たら忘れられなくなるほど。

そんな銚電がなんと、和紅茶も出してます!
たまたま近所の鉄道イベントで銚子電鉄ラベルの和紅茶を見つけてしまい、即購入!
これが飲みやすくて美味しい一品でした。

ということで今回は、銚子電鉄が販売している和紅茶をご紹介!
たぶん今回も8割方褒め散らかすので、そのつもりでよろしくお願いします。



デハ800号ラベルの国産茶葉

ということで、こちらがその「銚子電気鉄道 房総みどり紅茶」!
2023年10月7~8日に横浜そごうで開催されていた「ヨコハマトレインパラダイス」に銚子電鉄も出展しており、そこで購入しました。
その時の価格は648円(税込)でした。

ちなみにこのラベルには、本銚子駅付近の緑のトンネルを走るデハ800形の写真も印刷されていますね。

1950(昭和25)年に帝国車両で製造された同車は、元々は伊予鉄道100形で、銚子電鉄には1985(昭和60)年に1両譲渡されました。
3ドアの16m級車体で、今じゃほぼ聴けない吊り掛け駆動サウンドも特徴でした。
2000形(元・伊予鉄道800系兼京王2010系)の導入にともない2010年に運行終了しましたが、現在は休車扱いとのこと。

フリー素材をお借りしたところ、外川駅の留置線に留置されているようです。

画像:写真AC

ラベルに銚子電鉄の名前と写真が入っていますが、茶葉自体は、大網白里市の有限会社河野製茶工場が手掛けています。
緑茶用品種「やぶきた」を使用して作られた紅茶とのこと。

銚電ラベルではない同一商品は、2020年8月4日付で「道の駅みのりの郷東金」公式サイトでも紹介されましたが、現時点でそちらに在庫があるかどうかは不明です。
STORES「chosi-isumi」で販売されている他、銚子電鉄の公式オンラインショップにも入荷したみたいですよ。

ほんのり香る甘味が良い!

袋を開けるとこんな感じ。
リーフタイプなのでストレーナー(茶漉し)をご用意ください。

パッと見、茶葉はどちらかといえば細かいほうだと思いますが、蒸らせば開いてくるでしょう。
この時点では、シンプルに芳醇な香りです。

説明書きには、「1杯2~3g程度で、お湯を注いで2~3分」とのことでした。
いつも使ってるポットがだいたい400mlくらい入るので、茶葉を約7.5gにしてストレートで淹れてみました。

濃さにもよると思いますが、水の色は普通めくらいです。
撮影のためもあってガラスのコップに注いでいますが、用意できるならぜひティーカップをご使用ください。

パッケージには「すっきりした中にほんのり甘みのある味わい」と紹介されています。
まさにこの記載の通りで、飲み始めは割とスッキリ目な感覚ですが、口に含み続けているとだんだん甘味が出てきます。
かなりまろやか、マイルドな味です。

そしてそれを喉に通すと「私を忘れないで…」と言わんばかりに、一瞬だけ強く香る甘味を残して消えていき、後にはほどよく芳醇な香りを残していきました。
それでも、最後まで飲み切って時間が経つとだんだんすっきりしていく不思議な味わいでした。

砂糖もミルクも何も入れていないのに、甘くて奥深い香りの立つこの和紅茶。
渋味が少なくて非常に飲みやすい!
お茶の濃さにもよると思うので、濃すぎないように気を付けましょう。

ちなみにSTORES「choshi-isumi」の商品ページでは、「ぬれ煎餅はもちろん、バナナカステラ等の洋菓子にも合います」と紹介されています。
このお茶自体に甘味があるのでストレートでも全然飲めちゃうし、お菓子との相性も良いと思います。
お好みに合わせて砂糖・ミルク・レモンも試してみてください。



さいごに

今回は、銚子電鉄が販売している和紅茶を実際に淹れて飲んでみました。
ぬれ煎餅や「まずい棒」(経営的な意味で)などのお菓子は知っていましたが、まさか紅茶を出してるとは思わなかったです。
でも飲みやすいし美味しかったです!

直近の銚子電鉄といえば、南海電気鉄道2230型譲受が決まったことも大きな話題になりましたよね。
元南海車両を保有する者同士として、銚子電鉄と和歌山電鐵の姉妹提携も2023年11月5日に行われたそうな。
話題に事欠かない銚子電鉄の中でも、和紅茶は正直あまり取り上げられてるようには見えませんが、美味しい一品です。
ぬれ煎餅や各種スイーツのお供にいかがでしょう?

そうそう最後に余計な話をもう一つ。
私ケンヤですが、「マイナビニュース」として銚子電鉄の取材に参加したことがあり、2023年7月8日に行われた広島電鉄・スプリングジャパン・JR東日本千葉支社・銚子電鉄のバトンリレーイベントの取材を担当いたしました。

取材を行ったのは成田駅からですが、今や各種臨時列車に充当されるようになった185系の「新幹線リレー号」塗装編成でツアー列車が運行され、それで銚子駅へ向かいます!
銚子駅に着いたら今度は銚子電鉄線に乗り換え、貸切列車が一行を迎えてくれました。
本稿の末尾にリンクを貼っておくので、ぜひそちらもご覧いただければ幸いです。

今回はここまで!
ありがとうございました!

参考

銚子電気鉄道公式サイト トップ
外川駅の「デハ801」
銚電ストーリー(奇跡のぬれ煎餅)
2023年10月12日 おったまげ!11/5 貴志川線祭りにて、たま駅長で有名な和歌山電鐵とあきらめたらおしまい(姉妹)鉄道提携を締結します ~南海2200系列の車両がつなぐ縁~
オンラインショップ

STORES chosi-isumi

道の駅 みのりの郷 東金
2020年8月4日 ひそかな人気商品!千葉県産の茶葉で作られた和紅茶「房総みどり紅茶」

関連実績

マイナビニュース 2023年7月10日
「広電から銚電へ」185系C1編成「100周年バトンリレー号」など乗車