自宅ミニレイアウトの大規模メンテナンス解説、前回はポイント線路とポイントスイッチの、内部基板・通電部品を清掃しました。
今回は、レイアウトから線路と架線柱ベースパーツの剥がし方を解説します。
大小さまざまな規模はあれど、固定式レイアウトでは線路もしっかり固定していると思います。
その分、大がかりな掃除や交換のために線路を剥がすというのはかなり手間がかかるもの。
メンテナンスを容易にするためにも当方のレイアウトでは線路を釘で固定していました。
釘固定の線路をボードから剥がす、架線柱の土台も剥がす。
そして、それらの裏面に残った接着痕を掃除するまでを今回はお送りします。
前回のTOMIXポイントの分解・メンテナンスはこちらからどうぞ。
日常的に行うレール踏面のクリーニングはこちらをご覧ください。
※必ず自己責任で行ってください
釘固定の線路を撤去する
レイアウトに固定していた線路を剥がすところから始めます。
私のレイアウトの線路はKATOの釘で固定しており、道床の脇に申し訳程度にバラストを撒いていました。
KATO釘は5.5mm厚のベニヤ板の裏を貫通するので、突き出た部分の裏はスチレンボードで保護しています。


保護用のスチレンボードを外してからが本番!
レイアウトボード表面の線路を押さえながら、裏に抜けている釘を固い平たい器具で押し出します。
ケガに注意!

この方法で釘を押し出すと途中で止まります。
釘の頭をピンセットで持てる状態になっているので、そのまま引き抜いてください。

一部線路の釘は発泡スチロールの中に入り込んでいるので、裏から押し出しできません。
それができる部分を先に撤去しました。

また、架線柱とその土台、線路の外側に接地させていた踏切版など、線路以外にも撤去できる小物は全て撤去します。
少しずつ戻していくので失くさないように保管しましょう。
ボード上に残っているバラストも後日全部取り去ります。
ガッチリ固まったバラストを洗剤水で解く
駅構内一帯と、沿岸部に至るまでのミニカーブを撤去しました。
しかし、海岸線に沿うR280・541カーブは裏から釘を押せないのでいったん残しました。
おまけにこの部分はバラストもしっかり固まっている、厄介な部分です。

裏から押せない釘は、マイナスドライバーや調色スティックで取っ掛かりを作ります。
釘の頭にドライバーを引っ掛けられそうなら、テコの要領で浮かせてみましょう。

バラストがガッチリ固まっている場合、たぶん、プラスチックの道床までドライバー・調色スティックが届きません。
ボードとプラスチック道床の間に入って固まったボンド水は侮れない固さです。
そこで用意するのが、食器用中性洗剤を1・2周回し入れたやや強めの洗剤水!
ボンドの入っていない洗剤水がバラストを剥がれやすくするので、筆に取ってバラストを濡らしていってください。

したら、薄細い器具をスキマに差して持ち上げてください。
取っ掛かりを数箇所探って慎重に線路を剥がしましょう。

こんな感じで、1周全ての線路を撤去してしまいました。
ボンド水の固着で一部箇所は大変でしたが、それでもバラストでガチガチに覆うよりは楽にできたと思います。

線路自体を接着剤で固定した場合もこれで剥がしやすくなると思いますが、接着面に余計な接着痕が付いてくる可能性が高くなります。
そして、線路に持って行かれた接着痕の分、ボードにも抉られた跡が残るかもしれないので覚悟しましょう。
絵面的にはレイアウトの解体に見えるけど、外した線路は綺麗にしてこの後ちゃんと戻します。
取り外した線路の掃除を先に進めていきましょう。
プラスチック道床のバラスト残り・接着痕を掃除
では続きまして、レイアウトから剥がしたばかりの線路を中性洗剤の洗剤水で洗浄します。
ここでプラスチック道床にくっ付いて残ったバラストを全て除去しましょう。
再設置後はバラストを外付けパネルにしたいので、パネル固定に邪魔なものを洗い落としてしまいます。

洗剤水に浸からない部分は時々ひっくり返して沈めてあげましょう。
キッチンペーパーを落とし蓋みたいにしても良いと思います。
ゴミをあらかた落とせたら、プラスチック道床に残った洗剤水を真水で流しておしまい。
残った水分は、入り組んだところまでしっかり拭き取ってください。

完全乾燥したら、今度はプラスチック道床の裏を見てください。
接着剤で固定した線路を剥がした際の接着痕がプラスチック道床に付いてきてしまいます。
今のレイアウトに落ち着く前にも何個かミニレイアウトを作っていたことがあり、当時から使いまわしている線路には接着痕が残っていました。
そこで、やや多めにレールクリーニング溶液を含ませた綿棒で道床裏側を掃除しましょう。
模型車体に残ったステッカー跡を綺麗にするのと同じ要領です。
弱めの溶剤成分で接着剤がだんだん溶けていきます。

ガンコな接着跡には、カッター・デザインナイフをカンナ掛けのように滑らせるのも手です。
糊残りが薄く削れていきます。
うっすらテカる痕跡が落ちたら十分です。やりすぎはよくない。


これでプラスチック道床の裏からボンド残りがなくなりました!
最終的にボードに再設置した時に、余計な傾きが起こらなくなります。
線路をレイアウトボードに戻す前にジョイナー交換もやる予定ですが、この記事で全部やると長いのでいったん別の作業に移りましょう。
位置を写し取ってから架線柱台を撤去
線路だけでなく、架線柱台の剥がし方もご紹介します。
土台を剥がすのは線路剥がしと同じ要領で構いませんが、それを元に戻す時に設置場所がわからないと困りますよね?
その解決策の一つとして、マスキングテープで位置を写し取りしてみました。
やり方は、土台を剥がす前に土台の外周3辺に沿ってマスキングテープを貼るだけ!
マステ1切りはだいたい10.0mm×5.0mmにしました。

あとはマイナスドライバーなどで土台を剥がすだけ。
貼付位置にホコリ・ゴミが残るとマステが上手く留まらないので適宜払ってください。

どうやってもマスキングテープを3辺に貼れない箇所は、架線柱ベースの設置場所にテープを貼っておきましょう。
TOMIX架線柱を置く位置をこのやり方でマークしておきました。

しかし、後でそのまま再設置しようにも接着痕が邪魔になります。
ボンド残りや、こびり付いたベニヤ板の跡を紙ヤスリなどで削り落としてください。

私のレイアウトでは、柱本体と土台を分けられるジオコレ・津川洋行架線柱でこの作業を行いました。
TOMIX架線柱のベースパーツは線路が少し浮くのが嫌で使っていません。
架線柱本体だけでレイアウトボードに差せるように加工するので、その加工例も後日に続きます。
ジョイナー交換に続く
区切りが良いところでいったん終わりにしましょう。
次回、線路のジョイナーを交換してから再固定まで進めます。

今回の作業はレイアウトから線路や架線柱台をいったん撤去。
裏面の接着跡は、レールクリーナー綿棒、カッター・デザインナイフ、紙ヤスリのいずれかで完全に落としてください。
ミニレイアウトでも線路がそれなりに多いので、作業は結構大変でした。
線路を釘だけで固定していた、そしてバラストを大して撒かなかったことで、かえって線路の取り外しはしやすかったと思います。
ボンド水で補強されちゃった箇所もありましたが……。
線路を釘で固定する場合、レイアウト・ジオラマの天板にはベニヤ板の使用をおすすめします。
発泡スチロール・スタイロフォームは軽くて良いですが、接着剤留めが必須になります。
ではジョイナー交換&線路再設置に続く!
今回はここまで!