私の自宅では、80cm×40cm寸法でNゲージ鉄道模型のミニレイアウトを保有しています。
2019年に完成にしてから今まで、小型車両を中心に走行・撮影してきました。
しかし、経年でレールを掃除しても動きが悪いという状況がだんだん増えてきました。

そこで、この1月から半年間、レイアウトの線路周りを全面的にメンテナンスしていました。
今回から数回に分けて、自宅ミニレイアウトのメンテナンス工程をご紹介!
まずは、TOMIXポイントの分解・清掃です!

私のレイアウトではTOMIXのミニポイントを愛用していますが、長年使うとやっぱり不調が出てきます。
お手持ちのTOMIXポイント線路にこんな症状はありませんか?

  • ポイントを電動で動かすとトングレールが中途半端な位置で止まる
  • いつもレールを掃除しているのにポイント部分だけ速度ガタ落ち

私のレイアウトにもこういう時がありました。
これらを防ぐため、ポイント線路・ポイントスイッチを分解しました。
固定レイアウトを持っていなくても参考にしていただけますので、ぜひお付き合いください。

※必ず自己責任で作業願います


TOMIXのポイント線路はネジ止め

私のミニレイアウトには、TOMIXのミニポイント「N-PL(PR)140-30(F)」を計3つ設置しています。
分岐側はR140のミニカーブですので、一般型の鉄道車両はほぼ通れません。
でも小型車両なら通過でき、この短さのおかげで小型レイアウトには非常に組み込みやすいです。

しかし、メンテ直前にはポイントの上でやたら速度が落ちる相性が悪いと列車が止まる、という状態になっていました。
トングレール(ポイント線路の切り替わるレール)の切り替えも調子が悪く、中途半端な位置で止まることも。
レイアウトを大幅に改修するタイミングで、ポイントレールの内部もきれいに掃除します!

ということで、その線路裏側の基板を留めているネジを、プラスドライバーで外してください。
写真はレイアウトから線路を取り外した状態ですが、レイアウトに固定していた線路を剥がす方法も今後紹介します。

TOMIXポイントは完全選択式
どちらかの方向にのみ電気を通し、もう片方の分岐へは電気をシャットアウトします。

磁石付きの可動部品と一緒にシーソー状の集電板が移動した時に効果が発動。
基板との接点が変化し通電先が切り替わる、という仕組みでしょう。

そのため、線路に流れる電気がいったん内部基板を経由していると見られます。
内部の接点を清掃しないと正しく電気が流れず、電圧降下などの原因になります。

列車の車輪や動力を整備した、線路もちゃんときれいに拭き上げた。
なのにポイント線路を通過する時だけ速度が落ちるならば、ポイント内部の汚れを疑って問題ないでしょう。


接点クリーニングは動力ユニットと同じ要領

そしたら、綿棒レールクリーニング溶液(無水エタノールもOK)をご用意ください。
通電部品にこびりついたであろう汚れを、クリーニング溶液で濡らした綿棒で徹底的に拭き取ってやりましょう。

私はそこに加え、感熱紙のレシートも併用して以下のようにやっています。

  1. レールクリーナー綿棒でざっくり通電箇所を濡れ拭き
  2. 感熱紙レシートで電気接点を軽く磨く
  3. もう一度レールクリーナー綿棒で濡れ拭きし、取り忘れた汚れを除去

レシートで磨いた場合、もう一度レールクリーナー綿棒で磨きカスを拭き取ってください。

金属レールの裏側から道床内部にも細い銅板が伸び、基板に接しています。
ピンセットで曲げ癖を調整して確実に接地するようにしましょう。
しかしその際、銅板の圧着を外さないために曲げ過ぎは避けてください。

可動部の集電板は両端の接点を清掃してください。
集電板の曲げ癖を調整する場合は、転換不良にならないために曲げ過ぎないレベルで止めましょう。

全部の通電部品を清掃・調整できたら、元に戻していきましょう。
可動部の集電板は真ん中の凹みが天井側になります。
基板と接地する位置の集電板に、タミヤ接点グリスを少量塗るとさらに効果的です。

ネジを締めてメンテナンス完了!
ポイント線路の種類やロットによっては、他にも可動部品があるかもしれません。
基板を開けた直後の状態を写真に残すなどして、分解後に元に戻せるようにしてください。

ポイント線路を固定レイアウトで使用している場合、ボード上に組み戻す前に必ず動作チェックをしましょう。
正しく切り替わらない場合は再度分解して集電板の接地を確認してください。

今回撮影した左分岐はそれほど異常はなくて、むしろ撮影外で作業した右分岐のほうが酷かった。
レイアウトボードを塗装した時のアクリルガッシュの色水が隙間に入り込んだ、そしてそのまま基板上で乾いてしまったと思われる形跡がありました。
そりゃ通電性能も落ちる落ちる。

撮影外も含めて3箇所全部修理したので、当面の間は大丈夫だと思います。


ポイントスイッチ内部の分解メンテ

ポイント線路だけでなく、ポイントスイッチも分解・メンテナンスができます。
こちらも清掃してポイント転換不良をさらに改善しましょう。

メーカー純正パワーパックまたはハイパワーポイント電源側の側面に、3箇所ネジ止めがあります。
まずこれらを外してください。

ケース右半分・左半分、レバーとそのバネ、天面のカバーに分かれます。
私は「ポイントコントロールボックスN-S」(ポイント1箇所用)を使っていますが、ボックス外身は他のスイッチも同様です。

次はケース左半分の中から、可動部品と基板を取り出します。
可動部品は、上面の突起の間隔が開いているほうがケース壁側、狭いほうが右半分側です。
後者の端子側の側面には謎の突起も付いていました。

写真ではやっていませんが、ポイントコードのメス端子と背面カバーも外れます。
やりづらかったら端子を外して行いましょう。

そしたら、ポイント線路基板・集電部品と同じようにレールクリーナー綿棒で通電箇所を拭き掃除
ただし可動部品の集電板は外れる部品です。
接点部分の隙間に何かが引っ掛かると落ちてしまうので、元の位置に押し込んでください。

また、スイッチボックス同士の接続端子もこの基板にはんだ付けされています。
軽く綿棒で濡れ拭きして、汚れていたら対処してください。

通電部品の清掃ができたら部品を元に戻しましょう。
集電板の両端にはタミヤ接点グリスも塗布しておきました。
この時、レバーの下端が可動部品の突起の間に挟まるように組み合わせてください。

地味ながら重要部品のバネもお忘れなく!
ケースのバネ受けとレバー手前側の溝に差し込みます。
これで、前後の倒し切った位置でレバーが固定されます。

天面カバーも元の位置に差し込み、ネジを締めたら修理完了!
レバーの回転軸が軸受けに入っているか調整しながらケースを閉じてください。

目立ちにくいところに修理した日付も記録しておくと良いでしょう。
私は隣のスイッチに接する側面に、日付を書いたマスキングテープを貼っておきます。


通電が復活!進路もバシッと変わる!

ポイント線路・ポイントスイッチどちらも正しくメンテナンスできれば、分岐先への通電、ならびにトングレールの転換が復活します!

室内灯付きの車両を置けばよく分かります。
一番状態の悪かったポイント線路から折り返し線に分岐していたので、修理前はまともに入線すらできませんでした。
でも今はちゃんと走れてライトもこんな感じ!

ポイント線路が連続するところは特に通電状態を見てやってください。
構造上、ポイント線路が連続すると電圧降下を起こしやすいです。
私のところも、動力の状態や相性によっては多少の引っ掛かりがありますが、鉄道コレクションならほぼ問題ないくらいには改善しました。

その上で、パワーパックやポイント用電源にスイッチを繋ぎすぎていたら数を調整してみてください。
内部を掃除したのにポイントがスイッチで動かなければ、駆動ユニットの破損もあり得ます。
TOMIXのポイント線路は電動用(コイル内蔵)の駆動ユニットが交換可能ですので、差し替えもご検討ください。

いずれにせよ、内部の基板を掃除して問題解決ならそれが一番!
解決できなかったとしても原因を絞り込めるので、車両だけでなく線路やコントローラー類のメンテナンスもぜひやってください。


さいごに

自宅レイアウトの線路メンテナンスの一つとして、TOMIXミニポイントの線路・スイッチを分解してメンテナンスしてみました。
長年溜まっていたであろう汚れをしっかり掃除したので、当面の間は通電不良の心配はないと思います。
KATOのポイント線路はまたいつかやりましょう。

ポイント線路やコントロールスイッチに通電不良・転換不良を感じ始めたら、ネジを外して状態を見てあげてください。
鉄道模型は車両と同じくらい、線路や制御系統の整備も大事です!
私も今回でよーく実感しました。
「調子が悪いのは分かってるけど分解はコワい…」なお悩み解決に貢献できればうれしいです。

レイアウト改修にともなうメンテナンス例はまだまだあるので、少しずつ更新していきます。
今回はここまで!
ありがとうございました!