前回の基盤作成に引き続き、Nゲージ鉄道模型のミニレイアウト・メイキング記事を進行中です。
レイアウトの土台を組むことができたら、次はその上に情景の中に置きたい地形や建物を仮置きして、固定する位置や、電車とぶつからないか、などを現物合わせで確認しましょう。
また、スチレンボードを道路として使用するので、それもこの段階で切り出しておきます。
この後に詳しく紹介しますので、良ければこのままおつき合いくださいませ。
もくじ
ミニホームを置いて雰囲気をチェック
まずはレイアウトの内周に作り込む町の情景を準備しましょう。
ジオコレのストラクチャーを活用して、省スペースで商店街に近い雰囲気を作りたいです。
また、ポイントレールのある箇所には当然駅を作りますので、そのスペースも確保しないといけません。
今回使用したい、TOMIXのミニホームを該当箇所に仮置きします。
その後、走らせたい電車を置いたり動かしたりして、ホームにぶつからないか確認します。
ぶつからなければクリア!
自分が走らせてたいと思っている車両の中で、最も全長が長い車両を使って試走させると良いでしょう。
スチレンボードを道路に活用
内周の町並みにはジオコレのストラクチャーを仮置きしていくんですが、ジオコレには土台のついている建物も多いため、そのまま置くと段差ができて少々違和感が…。
ならばスチレンボードをアスファルトとして活用し、段差をなくしてしまえば良いのです!
画材店や東急ハンズなどで用意しておくとよいでしょう。
スチレンボードをアスファルトとして組み込むには、要らない新聞紙や書き損じた紙で型紙を作り、その型紙に合わせてスチレンボードを切り出します。
この時、型紙はマスキングテープで留めるとズレないのでお得!
本作では2mm厚のスチレンボードを使用しています。
ちなみにわたしは新聞紙を型紙に使った関係で思いっきり紙面が写ったので、その内容は伏せさせていただきます。
線路の内周にきちんとスチレンボードが収まれば、型紙通りに切り出すことができていますよ。
薄い素材の裏側には切り込みを入れるべし
ここでワンポイント!
スチレンボードを始め、厚みの薄い素材を鉄道模型レイアウトに組み込む際は、接着する前に裏側に切り込みを入れると反りにくくなります。
決して刃を貫通させず、表の皮1枚だけを切るイメージ。
十字に切り込みを入れれば確実でしょう。
こうすることで、切り出した直後や、後で着彩した時に薄い素材の反り返りを防ぐことができます。
面倒臭いかもしれませんが、これをやるかやらないかで後に響いてきます。
土台部分をけがいて切る
内周の形に切り出したスチレンボードはまだ接着せず仮置きのままで。
今度は置きたい建物の位置を決めます。
使用する建物をとりあえず仮置きしながら、固定する位置を考えましょう。
位置を決めた時にスチレンボードと建物側の土台が重なっていた場合、土台の形をスチレンボードにけがき、カットします。
建物でなくても、植物の植え込みや、その他の構造物に土台がある場合、その位置は必ずけがきしておきます。
そのけがきした部分を後でカッターで切り出すので、けがきが重要!
車道の幅も今決める
また、この時点で車道の位置や幅も確定させます。
スチレンボードに車道の位置と流れと幅を直接けがいていきましょう。
ここでは車道の幅を6cmにし、途中で斜めに曲がる部分が2ヶ所あるのでその曲がり方も考えます。
幅6cmをなるべくキープするように幅をとり、車道を確保していきます。
6cm幅の外側は、基本的には歩道にするつもりでした。
なので車道の外側であっても構造物と重複しない所はカットしません。
時には自分で土台を切る
ここでまたまたワンポイント。
ジオコレを使う場合にありがちですが、土台に歩道が表現(今回は石畳)されていることがあり、基本的に助かるんですが時々邪魔になることもあります。
レイアウトにストラクチャーを組み込む時に、土台が入らなかったり、邪魔な部分ができた場合は、自分で切り落としてしまいましょう。
わたしの場合は、切断線の脇にマスキングテープをグルグル巻きに貼り付けてからノコギリで切断します。
マスキングテープを何重にも貼り重ねることで、その厚みで切断ガイドができるのです。
石畳の部分を取り除いた後、断面には周囲の色に溶け込むようにグレーの絵の具を塗っておきました。
土台と重複する部分をカット
そしたらこれが本番。
ここまでスチレンボードにけがきした書きこみのうち、設置予定の土台に重複する箇所を全て切り落とします。
曲線のけがきは丁寧に進めるしかありませんが、直線のけがきでは定規をあて、カッターの刃をまっすぐ入れましょう。
土台との重複部分がカットできたらOK!
ちなみに道路が線路の外周部分にもずっと続く場合、線路の外周部分にも道路を作る必要があります。
ここでは車道の幅を6cmでとったので、外周に伸びる車道も6cm幅で、スチレンボードで作ります。
その上で、線路に接する部分がカーブになっているなら、型紙を作ってカーブの形に沿って切り出すのがおすすめ!
型紙を作ってその通りに切り出すのは、結構大事な手法なのです。
山成形に続く
ちょうど区切りが良いところですので、今回はここまでにしましょう。
このステップではレイアウトの町並みを作るために、使いたいストラクチャーを仮置きし、道路に使用するスチレンボードを切り出しました。
けがき超大事!!!
ストラクチャーの土台部分をメモするにも、道路の予定位置を決める時にも、必ず決まった位置はスチレンボードに書き残すべし!
スチレンボードの表面は紙なので、鉛筆・シャーペンで線を引いてもはっきり書き残せます。
次回は山を形作りたいと思います。
それが終わればようやくジオラマ制作の楽しい段階に進めるので、着実に進めましょう。
それではまた次回!