【2023/4/28更新】相鉄・東急直通線開業にあたり、本稿の大部分をリライトしています

2019(令和元)年11月30日、ついに時は来ました。

相模鉄道およびJR東日本のダイヤ改正実施により相模鉄道の羽沢横浜国大駅が開業
そして、相鉄線JR線相互直通運転を開始しました!!!
相鉄にとって歴史的な日になったことは間違いないでしょう。

私も、他媒体参加ライターとして報道公開やイベントを何度か取材させていただきました。
そこで当ブログでも相鉄・JR直通線について、車両、駅、ダイヤ概要などをざっくり見ていきます。



貨物ターミナル横の新駅

まずは新駅・羽沢横浜国大駅から紹介。
もともとここにはJR貨物横浜羽沢駅があり、そこに隣接して旅客営業の駅が新設されました。

歩道橋で国道13号線を渡った地点から見るとこんな感じ。

駅舎の外観は、グレーを基調としつつレンガも使われており、落ち着きの中に暖かみのある雰囲気です。
改札外部分の天井は膜屋根構造になっているので、自然光を取り入れ開放感ある駅にもなっています。

前述の通り隣には貨物駅があるので、駅を出て跨線橋に上がれば貨物ウォッチングもできますね。

近未来感あふれるグレートーン

ホームに下りると、それまでのレンガによる暖かみが一変!
全面グレートーンの近未来的な印象に一気に変わります!

ホームは2面2線の相対式ホーム。
1番線が西谷・海老名方面、2番線が武蔵小杉新横浜方面です。

トンネルが続くのが西谷方。

光が見える方向が武蔵小杉・新横浜方。

まっすぐトンネルに入るのが新横浜および東急線方面
両脇に逸れて地上に上がるのがJR線方面です。

相鉄・JR直通線は新横浜駅には行かず、地上に上がって東海道貨物線に入り、鶴見駅を経由(なお停まらない)した上で横須賀線・湘南新宿ラインの武蔵小杉駅に向かいます。



使用車両は2種類

相鉄・JR直通線で使用される車両は2種類。
乗り入れ範囲が車種によって異なります。

相鉄線からの車両は12000系
JR線直通用として製造された車両で、「獅子口」をイメージした前面が特徴です。
他にもモノトーンの内装調光機能付き照明など、相鉄らしさが表れていますが、機械的な性能はE233系に合わせた設計になっています。

12000系の乗り入れ範囲は、原則として埼京線・湘南新宿ライン新宿駅までです。
新宿以北にも一応入れますが、通常は新宿駅から池袋・大宮方面への入線はありません。

JR線からの車両はE233系7000番台
緑一色の埼京線車両が乗り入れます。

E233系7000番台の運行範囲は、JR川越線川越駅まで。
元から同車はりんかい線新木場~川越間の快速も担っている上に、海老名発川越行きも少ないながら設定されています。

基本は各停、朝夕に特急

【2023/4/28更新】
相鉄・JR直通線の種別は各停特急の2種類。
JR線直通列車の種別は緑色の文字で表示されます。

相鉄線内では、原則として相鉄本線(大和・海老名方面)へ。
JR線内では川越行きを除いて各駅停車となり、川越行きは埼京線内で通勤快速(休日は快速)になります。

羽沢横浜国大駅を出ると、次は武蔵小杉駅まで一切停まりません
東海道貨物線を借りるため、羽沢からいったん鶴見方面に進路を変え、京急線の生麦駅付近でJR東海道本線などと合流。
鶴見川を渡って横須賀線と並行し、武蔵小杉駅手前で横須賀線と合流した上で到着します。

その所要時間、最短でも約15分
走行線路にホームが無いので、鶴見駅も新川崎駅も当然通過してしまいます。

2023年3月18日時点のダイヤでは、JR線直通列車は各停中心で、相鉄線内特急は朝夕のみとなっています。

ちなみに、E233系はJRの車両であるため、JRの通勤型車両が特急として走るのは初です!
もっとも、特急券が要らないタイプの特急ですけどね。

首都圏にしては本数少な目

JR線直通列車の運行本数です。
朝ラッシュ時は1時間に最大4本発着しますが、日中は1時間に2本のみ。
夕方以降も1時間に3本間隔です。

その大半が新宿行きですが、朝のみ大宮行き川越行きなどもあります。

川越行きと川越市行きは違う

一つ間違えやすいのが、JR線直通の川越行きと、東急東横線直通の川越市行き
武蔵小杉駅、渋谷駅、新宿駅(川越市行きは新宿三丁目駅)、池袋駅を通るのは同じですが、渋谷までと池袋以遠の経由駅が思いっきり違います。

JR線直通の川越行きは上記の他、大崎駅、恵比寿駅、赤羽駅、武蔵浦和駅、大宮駅などを経由して川越駅に向かいます。

一方、東急東横線直通の川越市行きは、東急新横浜線・東横線新横浜駅、日吉駅、自由が丘駅、中目黒駅東京メトロ副都心線新宿三丁目駅、小竹向原駅、和光市駅東武東上線志木駅、朝霞台駅、ふじみ野駅などを経由して川越駅に向かい、川越駅の次が川越市駅です。

JR線直通列車は、羽沢横浜国大駅を出ると武蔵小杉駅まで停まりません。
東急東横線直通は、羽沢横浜国大駅から新横浜駅に進み(東急線内は急行)、新綱島駅、日吉駅、武蔵小杉駅の順に停まります。

平日朝は、海老名6時21分発・東急東横線直通の各停森林公園行き(森林公園8時52分着、川越駅も通る)海老名6時30分発・JR線直通の特急川越行き(川越8時32分着)が、6時46分に二俣川駅で接続
休日朝は、海老名7時20分発・JR線直通の各停川越行き(川越9時35分着)と、湘南台7時23分発・東急東横線直通の各停川越市行き(川越市9時38分着)が、7時40分に二俣川駅に同時入線します。

相鉄線内から武蔵小杉駅、渋谷駅、池袋駅、川越駅が目的地ならまだマシですが、それ以外の駅が目的の場合は特に注意しましょう。
同じ川越方面でも、JR線直通東急東横線直通を間違えると思わぬ駅まで行ってしまいます。



西谷駅も大変貌

羽沢横浜国大駅の開業にともない、お隣の西谷駅も大変貌を遂げました。

ここは相鉄・JR直通線開業前、各駅停車しか停まらない駅でした。
それが同線開業にともない、特急快速、そして新設される通勤特急通勤急行も停車するようになりました。

【2023/4/28更新】急行のみ西谷駅を通過していましたが、2023年3月18日ダイヤ改正をもって急行は休止となりました。

駅の海老名方には引き上げ線が2線整備されています。
2023年3月18日のダイヤ改正から、横浜~西谷間の各停シャトル運用や、東急線からの西谷止まりがここに引き上げ、折り返しの列車として再びホームに入線するのです。

さらに、駅の真上には東海道新幹線も通っています。
通過の音が時々聞こえる上、駅から出て少し歩けば新幹線の姿も見られます。
ファン目線ですが、西谷駅は大躍進を遂げたんじゃないかと個人的には!

ただし、運行範囲が拡大したことで周辺路線の遅延・運転見合わせなどに巻き込まれるリスクもあります。
運行情報にも目を向けた上、安全な鉄道利用を心掛けたいですね。

神奈中バス停も名称変更

さりげなく神奈中バスのバス停にも変化がありました。

羽沢横浜国大駅開業前は羽沢貨物駅という名称でしたが、同駅開業にともなって羽沢横浜国大駅前という名称に変更になりました。

開業日は大にぎわい

羽沢横浜国大駅の開業初日は快晴に恵まれ、人の写り込みを気にしてたら永遠に写真を撮れないくらいに多くのファンが訪れていました。

相鉄とJRの直通開始はこの沿線にとっては大ニュースだったと思いますが、それにしてもすごい人の数でした。
券売機できっぷを買うのに行列ができたほど、です。

ちなみに平日日中の様子は、開業日のムードはどうしたと言わんばかりの状況でした。
日中だからある程度は仕方ないけどね、でもなんとなく寂しかった…。

ラジオに少しだけ出ました

私、なんとVoicyの鉄道ラジオ番組にほんの少しだけ出させてもらいました!!

響丈&小嶋みつみのトレインタイム(別タブで開きます)」2019年12月2日更新回がちょうど羽沢横浜国大駅特集です。
この時、現地でパーソナリティのお二人に偶然会えたということで、鉄道グラドルのお友達的な立ち位置でほんの少しだけ番組に出演しております。

簡単な自己紹介程度のおしゃべりでしたが、大変光栄な機会だったので、上記リンクよりぜひご視聴ください!
自分で自分の声を聞いたらめっちゃ早口だった



さいごに

今回は、相鉄・JR直通線開業直後の羽沢横浜国大駅や、乗り入れ車両、ダイヤ概要などを見てみました。

今まで他媒体での取材で直通への取り組みを見させてもらっていたので、私も楽しみにしておりました!

【2023/4/28更新】さらに今、相鉄・東急直通線の開業により、神奈川東部方面線が2種類とも開通したことになります!
全体的には東急線直通のほうが多いですが、JR線直通列車も引き続き新宿駅まで乗り入れています。
相鉄線から、JR線か東急東横線か東急目黒線か、都心アクセスの選択肢が広がり、新横浜駅での新幹線乗り換えも飛躍的に便利になりました。

時と場合に応じて3つの都心直通を使いこなしていければ、より相鉄・東急・JRが面白くなるやもしれませんね。

今回はここまで!
ありがとうございました!

参考

『相鉄・東急新横浜線開業記念時刻表』 監修・発行:相模鉄道株式会社・東急電鉄株式会社 2023年3月

関連実績

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はまれぽ.com
2019年11月18日 【乗車レポ】相鉄・JR直通線の開業まであと少し!西谷~新宿間の試乗会に参加した!
2019年4月4日 相鉄・JR乗入れ新型車両「12000系」に一足先に乗車!
2019年3月29日 相鉄線・話題の新駅「羽沢横浜国大駅」に潜入!

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